台風21号　非常に強い勢力で、まもなく四国か近畿に上陸へ

2018/09/04 11:01 ウェザーニュース

台風21号は4日(火)11時の推定位置で、高知県室戸岬付近を、北北東に時速45kmと速度を上げて進んでいます。
中心気圧は945hPa、中心付近の最大風速は45m/sで、引き続き非常に強い勢力を保っています。

▼台風21号 4日(火) 11時推定
　存在地域　　　室戸岬付近
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　非常に強い
　移動　　　　　北北東　45 km/h
　中心気圧　　　945 hPa
　最大風速　　　45 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　60 m/s

台風21号はこのあとも加速しながら北上を続け、まもなく四国東部もしくは近畿地方に上陸。夕方にかけて日本海に抜けていく見込みです。
日本海に出た後はさらに加速しながら北上し、温帯低気圧に性質を変えながら勢力を保って北日本に近づきます。

非常に強い勢力で上陸へ

台風21号は上陸時まで非常に強い勢力を保っている可能性が高く、非常に強い勢力で上陸すれば、1993年13号以来、25年ぶりです。
四国や紀伊半島の一部が暴風域に入り、最大瞬間風速は高知県室戸岬で48.4m/s、徳島県日和佐で43.5m/s、和歌山県南紀白浜で40.6m/sと、40m/sを超える暴風が観測されています。

猛烈な雨風に

すでに四国や紀伊半島には台風本体の活発な雨雲がかかり、山沿いの多いところでは200mmを超える大雨となっています。
昼過ぎにかけて四国東部から近畿、東海を中心に猛烈な雨風に見舞われ、1時間に80mmを超える猛烈な雨や、瞬間的に60m/sに達するような暴風が吹くおそれがあります。

台風の周辺に加え、東側の離れたところでも要警戒

北日本でも夕方以降、急速に風が強まり、進路に近い日本海側だけでなく、太平洋側も沿岸を中心に暴風となる恐れがあるため、早めの警戒をお願いします。
また、過去には東側の少し離れたところで竜巻が発生したこともあります。激しい突風にも警戒をしてください。
▼5日(水)までに予想される最大瞬間風速
　四国、近畿　　　　　　　　60m/s
　東海　　　　　　　　　　　50m/s
　中国、北陸、東北　　　　　45m/s
　北海道　　　　　　　　　　40m/s
　九州南部、関東、伊豆諸島　35m/s
　九州北部　　　　　　　　　30m/s

海は猛烈なしけ　高潮にも警戒

台風周辺や台風に向かって吹き込む風の影響で西日本、東日本の太平洋沿岸では10mを超える猛烈なしけとなるところがあります。
また、台風接近時は高潮による浸水被害の危険性もありますので、最大限の警戒が必要です。