安倍首相が三原じゅん子を閣僚に推したのはあの安倍礼賛“カルト演説”を気に入ったから…そのヤバすぎる中身を振り返る

9月6日(金)21時59分 LITERA

6月25日、野党を怒鳴りつけた三原じゅん子(参議院インターネット審議中継より)

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 11日に行われる内閣改造で、安倍首相は本気で三原じゅん子を入閣させるつもりらしい。三原の入閣は前々から噂レベルで流れ、週刊誌なども話半分で報じていたが、昨日深夜、TBSが「複数の政府・与党関係者」の情報として、「自民党の三原じゅん子参議院議員を初入閣させる方向で調整に入った」と確定的に報じたのだ。


「政治的な実績がほとんどないため、政権内でも閣僚入りに反対の意見が多かったが、安倍首相が強く推しているようだ。6月の国会で、安倍首相の問責決議案への反対演説に立って、野党を怒鳴りつけただろう。安倍首相はあれがすっかり気に入って、事あるごとに『三原さんはどうか』と推すようになった」(ベテラン政治評論家)


 安倍首相は先の参院選の政見放送でも三原をパートナーに選んでいたし、三原のことをやたら買っているのは確かだ。しかし、「あの演説を気に入って」閣僚に抜擢って、安倍首相は正気なのか。


 たしかにあの演説は話題にはなったが、支持したのは一部のネトウヨだけ。ひたすら安倍首相を礼賛し、野党にも安倍首相への感謝を要求。さらに「恥を知れ!」などと啖呵を切る様子に、多くの国民から「北朝鮮みたい」「ほとんどカルト」と恐怖を訴える声が上がっていた。


 しかも、恐ろしいのは、三原じゅん子が実際は深いことなど何も考えていないのに、ただただ安倍首相に追従して、極右化していることだ。2015年には、参院予算委での質問のなかで、「日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇であります」と切り出し、「安倍晋三首相がイニシアチブを取り、世界中に提案していくべきだ」などと主張。批判を受けると、〈「八紘一宇」は、今まさに我々が直面する課題、つまりグローバル資本主義の暴走、利己的個人主義の行き過ぎといった問題に対処するときの指針になるということを、広く知って欲しかった〉(「正論」2015年6月号/産経新聞社)などと言い訳した。
 
 要するに、この人、八紘一宇の意味も、安倍政権がまさにグローバル資本主義を志向していることも知らないで、自民党議員をやっているのである。


 こんな“スカスカ”極右思想の持ち主が大臣なんかやって大丈夫なのかと思うが、しかし、考えてみれば、こういうところが、安倍首相のお気に入りなのだろう。安倍首相はこれまでも、稲田朋美や杉田水脈など、男社会の権力に媚びるために中身のない極右思想をおうむ返ししているだけの女性議員をやたら重用してきた。しかし、稲田や杉田が失言や不祥事ですっかり政治家としての能力がないことを露呈してしまったため、今度は三原じゅん子に目をつけたということではないか。


 とはいえ、「組閣は蓋があくまでわからない」というのが永田町の常識。本格的な批判は実際に三原が閣僚になってからにして、今回は、例のカルト演説が飛び出した際の記事を再録しておこう。これだけでも十分に、この議員のヤバさはわかってもらえるはずだ。


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 6月25日、衆院では内閣不信任案が、前日24日は参院で安倍首相の問責決議案が提出され、いずれも否決された。26日、閉会を迎える国会だが、結局、安倍自民党は予算委員会の集中審議を拒否しつづけ、不信が高まる年金問題の説明責任から逃げたのだ。


 しかし、問題はこれだけで終わらない。24日の参院本会議における問責決議案への反対討論に自民党代表として壇上に立った三原じゅん子議員が、政権与党として説明から逃げていることを棚に上げ、すべての責任を野党に転嫁。挙げ句、安倍礼賛を繰り広げたことに、ネット上では悲鳴の声が上がっているのだ。


●三原じゅん子の演説に「カルトに国会が乗っ取られた」「どこぞの独裁国家か」と悲鳴の声


「く…狂ってる」
「カルトに国会が乗っ取られた瞬間」
「この口調、まるで、どこかの独裁国家の放送かと思った」
「どこぞの独裁国家かと思いました」
「ここまで人間、恥知らずになれるのか、とこっちが恥ずかしくなる」


 一体、どんな演説だったのか。三原議員は、反対討論をはじめるや否や、『3年B組金八先生』での台詞「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを」を彷彿とさせるドスの利いた声で、こう吠えた。
「もう何度、この光景を目にしたでしょうか。野党のみなさん、はっきり言って、もううんざりです。野党のみなさん、国民にとって大切な、大切な年金を、政争の具にしないでいただきたい。お一人お一人の高齢者のみなさまの生活への切実な不安を、煽らないでいただきたい! 猛省を促します」


 そもそも「老後は年金に頼るな、2000万円自助で貯めろ」という報告書案を作成したのは政府であり、その問題を「報告書は受け取らない」「報告書はもうない」などと誤魔化しておきながら、「年金問題を政争の具にするな」「不安を煽るな」って……。


 だが、三原議員はさらにヒートアップし、「テレビ映りだけを意識して針小棒大のパフォーマンス。選挙目当てで、国民不在。所属政党コロコロ変える。対案なしで何でも反対。やることすべてがブーメラン。もう悪夢は絶対見たくない」などと下手なラップのようなフレーズを並べ立てて野党批判を展開。そして、決め台詞を放つかのごとく正面を睨み付け、ものすごい剣幕で、こう主張したのだ。


「政権交代から6年余り。民主党政権の負の遺産の尻ぬぐいをしてきた安倍総理に、感謝こそすれ、問責決議案を提出するなど、まったくの常識はずれ、愚か者の所業とのそしりは免れません! 野党のみなさん、もう一度、あらためて申し上げます。恥を知りなさい」


 出た、安倍首相とそっくりな「民主党の負の遺産」攻撃。三原議員は民主党が、第一次安倍政権が引き起こした「消えた年金」や「福島原発の津波対策拒否」の「尻ぬぐい」をやらされたことを知らないのか。


 しかも、民主主義国家の「言論の府」である国会で、行政府の長でしかない人物に「感謝」を迫るとは……。ここは、北朝鮮の最高人民会議か。いや、その口調を聞いていると、三原議員は本気で安倍首相のことを絶対君主か何かだとでも思っていて、国会を絶対忠誠を誓わない者への弾劾裁判の場だとでも勘違いしているとしか思えない。


 三原議員といえば、2015年の参院予算委員会でも「ご紹介したいのが、日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇であります」などと言い出したこともある。きっと、脳みそが「ファシズム」に侵されているのだろう。


●三原じゅん子の安倍礼賛の根拠はフェイクだらけ、都合の悪い数字は隠し


 だが、恐ろしいのはこのあと。三原議員はこの反対討論の動画をSNSに貼り付け、自信満々で〈【拡散希望】〉と投稿。すると、「カルトか」の批判の一方で、ネトウヨや安倍応援団から「まったく正論」「スカッとした!」「流石女番長」「これが国民の声です」「説得力がありすぎる」などと絶賛するコメントも数多く寄せられたのだ。


 いやいや、「説得力がある」って、まったく何を言っているのだか。だいたい、三原議員は「野党のみなさんは、年金を増やす具体的な政策を持ってるのでしょうか? 具体的な対案もないままに、いたずらに国民の不安を煽る」「いままた、出来もしないのに対案もないのに、ただ不安だけを掻き立てる」などと述べたが、党首討論でも、立憲民主党の枝野幸男代表や共産党の志位和夫委員長は具体的な対案を提唱している。いま国民が不安に感じている、年金給付水準が下がっていくことがわかりきっている現行の制度にしがみつき、対案も出さず、他の提案にケチをつけているだけなのは、安倍首相のほうなのだ。


 しかも、だ。安倍首相が乗り移ったかのように三原議員が並べ立てた“安倍政権の成果”は、都合の悪い数字を覆い隠したものでしかない。


 たとえば、三原議員は民主党ディスを織り交ぜながら、安倍政権の成果をこう誇った。


「安倍内閣は、この6年間で正社員を130万人以上増やしました。民主党政権時代はどうだったか? 増えるどころか、なんと50万人も正社員が減っていた。あの時代、仕事をしたくても、見つからない。若者をはじめ多くのみなさまが、つらい思いをしていたのであります」


「安倍内閣のもと、この春、中小企業で働くみなさまの賃金はしっかりと上がりました。賃上げ率は、この20年間で最高水準です。民主党政権時代はどうだったか? 賃金を増やすどころか、企業自体の倒産がいまよりも4割以上多かった。連鎖倒産という言葉が日本中を覆っていました。まさに悪夢だったのであります!」


 三原議員は、まるで安倍政権が雇用環境を改善させたかのようなことを言っているが、冗談じゃない。雇用が増えたのは、世界的な好況と円安に支えられただけで、全体の比率でいえば、第二次安倍政権下(2013年1月〜2019年1月)で増えた雇用のうち、じつに約7割が非正規雇用であり、多くの人が「仕事をしても長時間・低賃金・社会保障なし」という労働状況に晒されているのだ。


 さらに、「賃上げ率はこの20年間で最高水準」と言うが、連合集計で見ると、これは名目賃金だ。そして、この結果から物価の変動の影響を差し引いた、生活実感に近い実質賃金の賃上げ率だと、民主党政権時代の平均賃上げ率は2.59%であるのに対し、第二次安倍政権での平均賃上げ率はわずか1.1%。安倍首相が持ち出す連合の結果で見れば、第二次安倍政権下の実質賃金の賃上げ率は、今世紀で最低水準なのだ。
 
 また、倒産件数についても、安倍首相は第二次安倍政権下で倒産件数が3割減だと胸を張っているが、倒産に休廃業・解散を加えると、2013年が4万5655件だったのに対し、2018年には5万4959件へと増加している(東京商工リサーチ調査、しんぶん赤旗2019年4月18日付)。ちなみに、休廃業・解散件数は2018年で4万6724件。これはリーマン・ショック後である2009年の2万5397件を上回っている。リーマン以上というこの数字は「悪夢」ではないのか。


●安倍政権長期化で劣化する国会議員、フェイクとカルト地獄


 だいたい、民主党政権は約3年だったが、そこから安倍首相は倍にあたる約6年も政権を握ってきた。にもかかわらず、「安倍総理は6年あまりも民主党政権の尻ぬぐいをしてきた」って、まったくいつまで言っているんだか……。


 その上、噴飯モノだったのは、三原議員が声高に叫んだ、このフレーズだ。
「国民が求めているのは足の引っ張り合いではありません。しっかりと政策論をしてほしい。実のある議論こそ求められているのであります」
「令和の新しい時代に入って、明日の日本をどうつくるのか、建設的な議論を行う、真に国民のための国会を取り戻しましょう。こんな光景は、平成の時代で終わりにしたかった」


 それはこっちの台詞だよ!という話だ。いつまでも「平成」の民主党ディスばかり呪文のように唱え、対案を出している野党を「対案がない」と批判し、肝心の国会審議は拒否し、討論に立ったかと思えば安倍礼賛を繰り返す……。フェイクとカルトが混ざり合った地獄が国会で展開されるとは、それこそが「悪夢」のような光景だ。無論、ここまで国会を劣化させたのは、自らがネトウヨ脳の持ち主である安倍首相である。


 一体、どこまでこの国を劣化させるつもりなのか、考えるだけで暗澹たる思いを抱かずにはいられないだろう。
(編集部)


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