「廃棄生乳は補填されるので記録を」北海道の被災酪農家への呼びかけ拡散 中央酪農会議は一部否定「制度はなく対応未定」

2018年9月7日(金)15時0分 BIGLOBEニュース編集部

画像は牧場のFacebook スクリーンショット

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北海道で6日発生した震度7の地震により道内は大規模な停電が続いている。酪農家は生乳を廃棄する必要があるが、熊本地震で被災した牧場は、廃棄生乳は補填されるため記録を残すよう呼びかけSNSで拡散している。補填を行ったという中央酪農会議に北海道地震も対象となるのか話を聞いた。


熊本地震で被災した牧場は、災害などで廃棄した生乳を補填してもらえる制度があるとFacebookで紹介。北海道地震で被災した酪農家に向け、円滑に補填を受けるために「捨てる前にバルククーラーの目盛りを写真で撮り、生乳出荷伝票に廃棄分の乳量を記載し保管しておいてください」と呼びかけている。


牧場によると、「東日本大震災以降、生産者は乳価の中からkg当り0.05円積み立てを行い中央酪農会議が基金として積み立てている」とのこと。補填額については、被災前3日間の平均乳量の8割分が補填されると経験を踏まえて説明している。この呼びかけはFacebookで3000回以上シェアされているほか、WEBメディアがTwitterで引用し4万回以上リツイートされるなど拡散している。


廃棄生乳の補填制度について中央酪農会議に確認したところ、「災害時に補填する仕組みや制度はないため、事実とは異なる」との回答。東日本大震災や熊本地震の際は、募った義援金や会員からの賦課金の一部を廃棄生乳の補填に充てたという。北海道地震については、まだ全体の被害が明らかになっていないため補填などの「対応は未定」とした。また、補填の際には写真や伝票の記録があると良いが、これまでも臨機応変に対応しているとのことだった。

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