厳しい残暑が続く9月に知っておきたい、今すぐできる、家庭での節水方法

2023年9月7日(木)5時10分 ウェザーニュース

2023/09/07 05:10 ウェザーニュース

9月になっても全国的に猛烈な暑さが続いており、水の使用量も気になります。そこで、家庭で手軽にできる節水方法を紹介します。

この時期は節水も意識したい

水道光熱費が上がりやすい夏場は、水の使用量に不安を覚える家庭も多いのではないでしょうか。特に今年は猛暑が続き、新潟県など一部の地域では水不足の懸念もあります。
家庭で一人が1日に使う水の量は、平均214l程度(※)とされています。また、令和2年度に都内の水道の使用量は1日平均412万立方メートルでしたが、その約7割が家庭で使われていました。家庭で使われる水の量は意外に多いのです。
光熱費やガソリン代などの値上がりが話題となるなか、水道代の無駄は少しでも減らしたいものです。生活を少し見直して、適切な水の使い方を考えてみませんか。
※東京都水道局調べ(令和元年度)

家庭での節水方法、10のポイント

毎日の生活のなかで気づかぬうちに水を無駄遣いしてしまっていることは少なくありません。いつもの行動やちょっとしたクセを見直すことが節水につながります。
〈風呂〉
(1)シャワーはこまめに止める
シャワーは1分間に約12Lの水を使い、15分で湯船1杯分の量になってしまいます。シャンプーや顔を洗うときなど、こまめに止めるようにしましょう。
(2)水位を少し低めに設定する
湯船の水位を少し低めにするのも1つの方法です。ある程度の深さがあればゆったり浸かれます。
(3)残り湯を有効活用
一般的な家庭用の浴槽に湯を張ると、200L程度になります。残り湯は、洗濯のほか掃除や洗車、樹木への散水などに使えます。例えば、洗濯で風呂の残り湯を使えば1回で約50Lの節水になります。
〈キッチン〉
(4)食器洗いは油分をふき取ってから
食器を洗うときは、油汚れなどをあらかじめ紙などでふき取ります。洗剤の節約になると共に、下水処理場の処理負荷の軽減、河川の汚濁防止にもなります。
(5)流しっぱなし洗いをやめる
水を流しながら洗うと平均110L使いますが、ため洗いだと約20L位で済み、5分の4も節約につながります。
(6)捨てる水を有効活用
野菜を洗った水や米のとぎ汁などは溜めておいて、庭木の散水に使います。河川の汚れ防止にもつながります。
〈洗濯〉
(7)ある程度まとめて洗濯
洗濯物はある程度まとめて洗うようにすると、洗濯機を使う回数が減り節水になります。
〈洗面・手洗い〉
(8)こまめに蛇口は閉める
食器洗いと同じように、手洗い、洗面、歯磨きなどでもこまめに水を止めましょう。水道を1分間流しっぱなしにすると、約12Lになるとされています。歯磨きのときはコップに水をくむなど、こまめに蛇口は閉めましょう。
〈トイレ〉
(9)流すときは大と小で使い分け
トイレは正しい利用方法すれば節約できます。洗浄レバーの大小を適切に使い分け、むやみに何回も水を流さないようにしましょう。
〈洗車〉
(10)洗車ではバケツに水を汲む
ホースの流し水だと使う水は、20分で約240L。バケツに水を汲んで洗えば、5杯程度(約30L)で済みます。できるだけホースの流し水は避け、バケツを使うようにしましょう。
「節水」というと大変なイメージもありますが、ちょっと気を付けるだけで無理なく無駄をはぶくことができます。水も貴重な資源の1つ。9月も暑くなり水を使う機会が増えそうですが、大切に使っていきましょう。

参考資料など

国交省関東地方整備局「家庭での節水」、東京都水道局「もっと知りたい『水道』のこと」、千葉県「意外とカンタン!節水の方法」

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