エルニーニョ現象発生はない予想 今冬は例年並の寒い冬に
2019年9月10日(火)16時58分 ウェザーニュース
2019/09/13 13:01 ウェザーニュース
気象庁は10日(火)、エルニーニョ監視速報を発表しました。
それによるとこの冬はエルニーニョ、ラニーニャ現象とも発生しない予想で、例年通りの寒い冬となる可能性があります。
エルニーニョ/ラニーニャ現象の発生確率
エルニーニョ現象は、南米ペルー沖の海水温が平年より高くなる現象で、ラニーニャ現象は低くなる現象です。
エルニーニョ現象が発生すると、日本の冬は東日本を中心に暖冬になりやすく、逆にラニーニャ現象が発生すると寒い冬になりやすい傾向があります。
現在、ペルー沖の海水温は平年並となっていて、今後、冬にかけてはやや低くなる傾向があるものの、平年の範囲内に収まる予想です。
ウェザーニュースの長期予測見解では、この冬の気温は北日本で平年並かやや低め、東日本は平年並かやや高め、西日本は平年並となる予想です。エルニーニョ現象が発生し、顕著な暖冬となった昨冬に比べると気温は低くなり、例年通りの寒い冬になりそうです。
エルニーニョ現象とは?
中立の状態(エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない)と比べ、東風(貿易風)が弱まることで「エルニーニョ現象」が発生します。
エルニーニョ現象 発生時の特徴
・東風が平常時よりも弱い
・暖かい海水が東へ広がっている
・東部では冷たい水の湧き上りが弱まり、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも高くなる
・エルニーニョ現象発生時は、積乱雲が盛んに発生するエリアが平常時より東へ移る
参考資料など
気象庁HPより