【令和３年 台風第１４号に関する情報】令和3年9月11日17時00分 気象庁発表

令和3年 台風第14号に関する情報 第28号
令和3年9月11日17時00分 気象庁発表

台風第１４号は、１２日午後には非常に強い勢力で先島諸島にかなり接近する見込みです。沖縄地方では、１２日は暴風や高波に厳重に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

［台風の現況と予想］
　猛烈な台風第１４号は、１１日１５時には沖縄の南にあって、１時間におよそ１５キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は９１０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は５５メートル、最大瞬間風速は８０メートルで中心から半径１１０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。
　今後、台風第１４号は沖縄の南を北上し、非常に強い勢力で１２日午後には先島諸島にかなり接近する見込みです。その後、１４日にかけて東シナ海を北上し、１６日にかけて強い勢力を維持したまま、東シナ海でほとんど停滞するでしょう。

［防災事項］
＜暴風・高波＞
　台風の接近により、沖縄地方では、１２日は猛烈な風が吹いて大荒れとなり、うねりを伴った猛烈なしけとなるでしょう。
　１２日に予想される最大風速（最大瞬間風速）は、
　　沖縄地方　　４５メートル（６５メートル）
　１３日に予想される最大風速（最大瞬間風速）は、
　　沖縄地方　　２０から２４メートル（２５から３５メートル）
　１２日に予想される波の高さは、
　　沖縄地方　　１０メートル
　１３日に予想される波の高さは、
　　沖縄地方　　　７メートル
　の見込みです。
　暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。特に先島諸島では、
猛烈な風が吹き、一部の住家が倒壊するおそれがあります。風が強まる前
に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、猛烈なしけとなるため、高波にも厳重に警戒してください。なお、台風の動向によっては、西日本では１５日から１６日頃にかけて大しけのおそれがあります。

＜大雨・雷・突風＞
　沖縄地方では、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため大気の状態が非常に不安定となり、１２日は台風本体の発達した雨雲がかかり雷を伴った猛烈な雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
　１２日１８時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、
　沖縄地方　　１８０ミリ
　その後、１３日１８時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、
　沖縄地方　　１００から１５０ミリ
の見込みです。
　土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、
竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づ
く兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
なお、暖かく湿った空気の流れ込みの程度によっては、西日本では１６日
頃にかけて大雨となるおそれがあります。