台風14号 非常に強い勢力で先島諸島に最接近 外出危険な暴風雨に厳重警戒
2021年9月12日(日)6時14分 ウェザーニュース
2021/09/12 06:10 ウェザーニュース
12日(日)5時現在、非常に強い勢力の台風14号(チャンスー)は与那国島の南の海上を北に進んでいます。
台風は発達のピークを過ぎているものの、12日(日)の午後に非常に強い勢力で与那国島付近を北上する見込みです。瞬間的には風速70m/sを超えるような暴風のおそれがあります。
▼台風14号 9月12日(日)5時
存在地域 与那国島の南南西約190km
大きさ階級 //
強さ階級 非常に強い
移動 北 20 km/h
中心気圧 935 hPa
最大風速 50 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 70 m/s
台風接近時は外出危険な暴風雨に
12日(日)午後の雨と風の予想
石垣島地方気象台は、与那国島地方に暴風警報を発表しました。
与那国島や石垣島など八重山地方では台風の中心を取り巻く活発な雨雲が通過するタイミングに非常に激しい雨が降り、特に与那国島では猛烈な風となり外出が危険になります。少なくとも12日(日)いっぱいは最大限の警戒が必要です。
台風の中心気圧が低いため、接近時は高潮の発生するおそれもあります。海の近くでは雨だけではなく高潮による浸水にも注意してください。
波は先島諸島から沖縄本島で広い範囲で高く、八重山地方では猛烈なしけ、宮古島地方から沖縄本島地方では大しけとなる見込みです。台風が離れた後の13日(月)にかけて波の高い状態が続く予想となっています。
東シナ海で停滞後、進路は東へ
台風14号 予想進路
東シナ海に進んだ後は台風を移動させる風が弱いため、その後の進路の予想が難しくなります。13日(月)以降の予報円が重なり合っているのは、動きが遅くなることを示しています。
世界各国の気象シミュレーションモデルを参照すると、台風14号は上海沖でしばらく停滞した後にゆっくりと東進し始め、西日本方面に進路を取る可能性があるとみられます。
九州などは早ければ16日(木)頃から影響の出てくるおそれがありますので、今後の情報に注意してください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風14号の名前「チャンスー(Chanthu)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。