台風14号は東シナ海を北上 先島諸島は引き続き荒天に警戒
2021年9月12日(日)22時30分 ウェザーニュース
2021/09/12 22:21 ウェザーニュース
12日(日)21時現在、強い台風14号(チャンスー)は暴風域を伴ったまま東シナ海を北寄りに進んでいます。
台風の中心は離れつつあるものの、与那国島や石垣島など八重山地方は明日13日(月)の朝まで大雨や強風、うねりを伴った高波に厳重な警戒が必要です。
▼台風14号 9月12日(日)21時
存在地域 東シナ海
大きさ階級 //
強さ階級 強い
移動 北北東 20 km/h
中心気圧 960 hPa
最大風速 40 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 60 m/s
与那国島は暴風域を抜けても引き続き警戒を
13日(月)6時の雨と風の予想
21時現在、与那国島は暴風域を抜けたものの、21時時点の最大風速は12.9m/sで、風の強い状態が続いてます。
台風は今後も北上を続け、与那国島は台風からは離れるものの、明日朝にかけて油断はできません。与那国島や石垣島など八重山地方は引き続き強風やねりを伴った高波に厳重に警戒してください。
周辺の活発な雨雲が通過すると、1時間に50mm前後の激しい雨が降ることもあります。道路冠水や河川・用水路の増水にも引き続き注意してください。
東シナ海付近で停滞後は進路を東へ変える予想
東シナ海に進んだ後は台風を移動させる風が弱いため、その後の進路の予想が難しくなります。13日(月)以降の予報円が重なり合っているのは、動きが遅くなることを示しています。
世界各国の気象シミュレーションモデルを参照すると、台風14号は上海沖でしばらく停滞した後、東に向きを変え、日本海方面に進路を取る可能性があるとみられます。
来週後半は台風や前線の影響で全国的に雨や風が強まるおそれがあります。台風の進路によって影響の出始めるタイミングや強さが変わるため、こまめに最新の情報を確認するようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風14号の名前「チャンスー(Chanthu)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。