【精神科医が教える】老害にならないで!「自分は頑固になったかも」と感じたら知ってほしい1つのこと

2024年9月13日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン

【精神科医が教える】老害にならないで!「自分は頑固になったかも」と感じたら知ってほしい1つのこと

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【1分読み切り】年齢を重ねて知らず知らずのうちに頑固になっていませんか? 何歳になっても柔軟な考え方を持つ方法はあるんです!誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!

Photo: Adobe Stock

年齢を重ねると頑固になる?

今日は、「自分はどうにでも変わる」というテーマについてお話ししたいと思います。

これは非常に重要な考え方です。年齢を重ねれば重ねるほど、人は頭が固くなり、変わらなくなってしまうと思いがちです。

だんだんと頑固になり、無意識に自分の考えが正しいと考え、自分と考えが違う他人を避難したり見下したりすることさえあります。

思った以上に考え方は変化する

人は他人のことは冷静に見ることができます。一方で、自分自身を客観的に見定めることは難しいものです。そのため、なかなか自分を変えられないと思いがちですが、実はそうでもないのです。

実際、同じ人でも、思った以上に考え方や行動は頻繁に変化しています。それは、自分が置かれた環境や周囲の人から、無意識に大きな影響を受けているからです。

たとえば、明るく朗らかで楽観的な人たちに囲まれていると、その影響を知らず知らずに受けて、自分の考え方も楽観的になりやすいです。

体調や気分に影響を受けやすい

また、その日、そのときの体調や疲労度、気分にも大きな影響を受けます。私たちの考え方、感情、行動のパターンは、自分が思うほど固定されていないのです。この観点を見落とすと、自分が知らない間に刻々と変化していることに気づかなくなります。

変化自体は問題ではありませんが、それに気づかないまま判断を下すと、悪い方向に進んでしまったときには、歯止めが効かなくなる可能性があります。

少し悪いことでも平気だと思って悪の道を進んでしまったり、慎重さが失われたり、逆に過敏になりすぎたりすることがあるのです。他人に対する態度も変化する可能性があります。自分は確固たるものではなく、大きく変化しうることを認識して生きていくことがとても重要です。

ネガティブに感じる人から距離を置く

では、どうすればよいでしょうか? 環境の影響を強く受けるわけですから、「この人はヘンだ」「嫌いだ」「このグループは好きではない」などと感じたら、速やかに距離を置くことをオススメします。

同じ職場や家庭で物理的に距離を置けない場合は、心を閉ざして関わらないようにするのもよいでしょう。

反対に、好感を持った人々には積極的に近づき、会話を交わし、価値観を共有するといいでしょう。そうすることで、自分がポジティブに変化していきます。

自分に影響を与える人をチェック

自分は思ったほど頑固でも確固たるものでもないからこそ、自分に影響を与える人や環境をしっかりとチェックすることが大切です。これが私たちにできる唯一のことなのです。

体調が悪いときやネガティブな考えに陥っているときは、無理をしないことも大切です。逆に、楽観的で調子がよいときには、失敗する可能性があるので、重要な決断を避けるのも賢明な判断となるケースもあるでしょう。

自分を客観視するのは難しいかもしれませんが、自分の周りの環境をチェックことはできます。好ましいものやよいと思うものに囲まれるようにして、よくないと感じたら離れるということを心がけることで、柔軟性を適切に保つことができます。

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