片目を失い、戦場に生きた女性記者の物語 「プライベート・ウォー」を採点!

9月16日(月)17時0分 文春オンライン

〈あらすじ〉


英国サンデー・タイムズ紙の特派員として紛争地を取材する、アメリカ人ジャーナリストのメリー・コルヴィン(ロザムンド・パイク)は、2001年にスリランカ内戦で被弾して左目を失明する。“生きる伝説”として尊敬を集める彼女は、その後も黒い眼帯姿でイラク、アフガニスタン、リビアなどを取材するうちに、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみ、次第に精神が蝕まれていく。2012年、シリア政府が市民を危険に晒している状況を、現地からニュース番組に生中継した数時間後、政府軍の砲弾が彼女を襲う。



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〈解説〉


『カルテル・ランド』などのドキュメンタリーで知られるマシュー・ハイネマン監督の初劇映画。実在した戦争ジャーナリストの葛藤や苦悩、情熱を描く。110分。





  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆アイパッチはかっこよく、似合っているが、ベッドシーンが案外冗長。ヒロインの内面や戦場生活の細部描写は物足りず。




  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆戦場の「人を壊す力」はまざまざと伝わるが、苦しみや使命感以外の中毒性も描いてほしかった。重層性がやや欠けている。




  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆苦しみを癒すには戦場に行くしかないというメリーの激しさ。命尽きるまでをどう生きるか、それを問われた気がした。




  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆主演の力んだ芝居がアラブの大地から浮いている印象。ジャーナリストの自意識に隠れて後景に退いたものが気になる。




  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆複雑で中毒性のある役に深く潜り込むロザムンド最高のパフォーマンス。プロデューサーにC・セロンというのも納得。








INFORMATION


「プライベート・ウォー」(英、米)

9月13日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー

監督・製作:マシュー・ハイネマン

出演:ロザムンド・パイク、ジェイミー・ドーナン、トム・ホランダー、スタンリー・トゥッチほか

http://privatewar.jp/




(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年9月19日号)

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