アメリカ周辺、同時に5つの雲の渦 ハリケーン・サリーは大陸上陸へ
2020年9月16日(水)15時30分 ウェザーニュース
2020/09/16 14:36 ウェザーニュース
アメリカ周辺の大西洋とメキシコ湾、太平洋で5つの雲の塊が見られます。これらはトロピカル・ストーム(発達した熱帯低気圧)で、そのうち2つはさらに発達したハリケーンとなっています。
サリーは米南部に上陸する予想
ハリケーン・サリーは今後アメリカ南部に上陸する予想です。
サリーはハリケーンの中では一番ランクが下の「カテゴリー1」となっています。
上陸後はさらに勢力を弱めて、ハリケーンからトロピカル・ストームになる見込みですが、動きが遅いため暴風や強雨が長く続き、大雨のおそれがあります。
ハリケーン・ポーレットは14日にカリブ海のバミューダに上陸したあと大西洋を進んでいて、他のトロピカル・ストームも今後アメリカ大陸に近づくことはない予想です。
ハリケーン のカテゴリー
情報元:JAXA
台風の場合、気象庁では「強い・非常に強い・猛烈な」という3段階で強さをあらわしますが、ハリケーンの場合はカテゴリー1からカテゴリー5の5段階で表現されます。シンプソンスケールと呼ばれ、米国などでよく用いられています。
平均風速の基準が異なるため、厳密に比較することはできませんが、JAXAでは台風とハリケーンの強さがお互いどの程度に相当するのかを示しています。
カテゴリー5のハリケーンは、日本の猛烈な台風と同じような甚大な被害をもたらす勢力です。
日本では台風が次々に接近・上陸し大きな被害が出ていますが、アメリカでもハリケーンによる脅威に今年も警戒が必要です。