台風17号の影響は全国に 荒天に加え猛暑にも注意
2019年9月23日(月)6時51分 tenki.jp
きょう23日、台風17号の影響が北へ広がります。また、台風に向かって吹く南風で気温上昇。秋分の日に、猛暑日も。
荒天の範囲 一気に北海道まで広がる
大型の台風17号は きょう午前5時現在、山陰沖にあって、北東方向へ進んでいます。今後も日本海を北東へ進み、北日本に接近する見込みです。進むにつれて、次第に温帯低気圧に変わる予想ですが、「強い風」を吹かせる力は保ったままです。また、周辺の暖かく湿った空気の影響で雨雲が発達し、滝のような雨の降る所もあるでしょう。
台風がスピードを上げながら進むため、荒れた天気の範囲が一気に北海道まで広がります。
各地の 風や雨の強まる時間帯
●九州:雨も風も収まってきました。ただ、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があり、しばらくは土砂災害の危険の高い状態が続きます。また、川や用水路は、上流からの雨水でさらに水位が増すおそれもあります。むやみに近づかないでください。
●中国・四国・近畿:雨の降り方は落ち着いてきました。ただ、午前9時頃までは風が強く、沿岸部を中心に立っているのが大変なほどの非常に強い風の吹く所があるでしょう。
●東海:昼頃まで大気の状態が不安定。道路があっという間に冠水するような、非常に激しい雨の降る所があるでしょう。また、昼前まで風のやや強い状態も続きます。
●関東:雨はやみますが、風が強まります。午前9時頃から風が次第に強まるでしょう。千葉県をはじめ沿岸部では、昼過ぎから夕方にかけて、風に向かって歩けないほどになる所もあります。屋根の上など、高い所での復旧作業には、危険な状況になりそうです。
●北陸・東北・北海道:雨も風も強まります。昼頃から大気の状態不安定になり、急に雨が激しく降ってきたり、雷雨になる所があるでしょう。風も昼頃から強まってきて、日本海側では、立ってるのが大変なほどの非常に強い風の吹くおそれがあります。飛ばされてくるもので、ケガをしてしまう危険性もあります。倒木で電線が切れるなどして、広範囲で停電が発生することも考えられます。海は大シケです。なお、東北と北海道は、あすの午前にかけても暴風や高波に警戒が必要です。
気温上昇 暑さ対策を 猛暑日の所も
台風に向かうように、南から暖かい空気が流れ込んでいます。北陸をはじめ、日本海側では朝からすでに30度前後まで気温の上がっている所が多く、日中はさらに広い範囲で暑くなります。
最高気温は、九州から東北南部にかけて30度前後の所が多い予想です。季節外れの厳しい暑さとなります。熱中症対策を心がけてください。特に、北陸はフェーン現象の影響で気温が上がり、35度以上の猛暑日となる所もあるでしょう。