ノーベル賞候補に躍り出た16歳、グレタ・トゥンベリさんの驚くべきメディア戦略

9月29日(日)5時30分 文春オンライン

「裏切るなら許さない」


 9月23日、国連気候行動サミット。スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(16)による涙の演説は、世界中の人々の胸を打った。


 その3日前には世界163カ国で、地球温暖化への取り組みが遅れている各国リーダーに抗議するデモが行なわれた。


 その旗振り役もトゥンベリさんだった。


「昨年8月、彼女は温暖化対策を訴えるため、学校の授業をボイコットし、ストックホルムの国会議事堂前で座り込みを始めた。その姿がフェイスブックで拡散されるや、若年層の間で活動に火が付き、世界で200万人以上の中高生が“登校拒否”を起こした。その後、彼女は反地球温暖化の中心人物となり、昨年12月のCOP24(気候変動枠組み条約締約国会議)にも出席。8月には国連気候行動サミットに出席するため、大西洋を15日かけてヨットで横断し、大きな話題を呼びました。そしてノーベル平和賞の候補にまで選ばれているのです」(ジャーナリスト)



グレタ・トゥンベリさん


 彼女は、俳優を父に、オペラ歌手を母にもつ。


「幼少期からピアノやバレエ、演劇を学び、学校の成績も優秀だった。8歳の時に初めて『地球温暖化』という事態に触れ、ショックのあまり思い詰め、11歳でうつ病にかかったと自ら公表しています。当時は両親と、信頼する1人の教師を除き、誰とも口をきかなかったといいます」(同前)



両親の著書発売に合わせ……トゥンベリさんの驚くべきメディア戦略


 トゥンベリさんの活動で驚かされるのが、彼女のメディア戦略である。


「実は彼女がストックホルム議会前に座り込みを始めたのは、両親の著書が上梓されたタイミングだった。彼女自身、インタビューで『メディアをどのように機能させればいいかを心得ている』と答えています」(現地メディア)


 全世界でムーブメントを起こすトゥンベリさんだが、その活動を訝しむ声が飛び交っているのも事実だ。


「まず子供たちに学校をボイコットさせる手法が疑問視されている。そして最大の疑問が、彼女のバックに仕掛け人がいるのではないかというもの。国会前の座り込みをSNSで広めた活動家が彼女を自身の会社にアドバイザーとして迎え入れようとし、その株価が一気に跳ね上がったこともあった。またスウェーデンの企業20社が彼女への支援を申し出ており、そうした企業の狙いは各国の補助金にあるのも間違いありません」(同前)


 大人たちの喧騒をよそに、彼女は自身のフェイスブックで「私は一切金銭的な見返りを受け取っていない」と冷静に語っている。



(近藤 奈香/週刊文春 2019年10月3日号)

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