【台風第２５号に関する情報】平成30年10月3日16時50分 気象庁予報部発表

平成30年 台風第25号に関する情報 第19号
平成30年10月3日16時50分 気象庁予報部発表

大型で非常に強い台風第２５号は、４日夜から５日にかけて強い勢力で沖縄地方にかなり接近する見込みです。沖縄地方では３日夜遅くから大しけとなり、４日には猛烈なしけとなるでしょう。雨や風も次第に強まるため、暴風や高波に厳重に警戒するとともに、大雨にも警戒してください。

［台風の現況と予想］
　大型で非常に強い台風第２５号は、３日１５時には、沖縄の南にあって、１時間におよそ１５キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は９４０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は４５メートル、最大瞬間風速は６５メートルで、中心から半径１５０キロ以内では、風速２５メートル以上の暴風となっています。
　台風は今後も北西に進み、４日夜から５日にかけて強い勢力で沖縄地方にかなり接近する見込みです。その後は、北寄りに進路を変えて東シナ海を北上した後、６日には北東に進路を変えて西日本に接近し、７日には日本海から北日本に進むでしょう。
　また、日本の南に前線があって、南から暖かく湿った空気が流れ込み、活動が活発になっています。前線は５日にかけて西日本を北上する見込みです。

［防災事項］
＜暴風・高波＞
　沖縄地方では風が強く、海はしけとなっています。沖縄地方では３日夜遅くから大しけとなり、４日は風がさらに強まり猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなるでしょう。奄美地方でも４日は非常に強い風が吹き、大しけとなる見込みです。
　４日までに予想される最大風速（最大瞬間風速）は
　　沖縄地方　　　　　　　　３０メートル（４５メートル）
　　奄美地方　　　　　　　　２０メートル（３０メートル）
　４日までに予想される波の高さは
　　沖縄地方　　　　　　　　　　　　　　１１メートル
　　奄美地方　　　　　　　　　　　　　　　８メートル
です。
　５日も沖縄地方では猛烈な風や猛烈なしけが、奄美地方では非常に強い風や大しけの状態が続く見込みです。
　暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。

＜大雨・雷・突風＞
　台風の接近に伴って、４日から沖縄地方を中心に大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った非常に激しい雨が降るでしょう。九州南部、奄美地方でも前線が北上して大気の状態が不安定となり、４日は非常に激しい雨の降るおそれがあります。
　５日は、台風本体の雨雲が近づく沖縄地方を中心にさらに雨量が多くなるでしょう。

　４日１８時までの２４時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、
　　　　　　九州南部　　　　　　２００ミリ
　　　　　　沖縄地方、奄美地方　１５０ミリ
　その後、５日１８時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、
　　　沖縄地方　　　　　　３００から４００ミリ
　　　九州南部、奄美地方　１００から２００ミリ
です。

　土砂災害、低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
　また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

　６日は西日本でも九州北部地方を中心に大荒れの天気となり、大しけや大雨となるおそれがあります。７日は北日本を中心に大荒れの天気となるおそれがあります。

［補足事項等］
　次の「平成３０年　台風第２５号に関する情報（総合情報）」は、４日
５時頃に発表する予定です。