コンビニに停まっている車を……“あおりエアガン男”40歳のあきれた“盗みの手口”

10月6日(日)17時0分 文春オンライン

「ニュースを見て、すぐに竜彦だなと思った。昔から何も変わっていない。40になっても、悪ガキのままなんですよ」(古い友人)


 東名高速道路(愛知県日進市付近)で前を走る車を執拗に煽り、運転席の窓からエアガンをぶっ放した佐藤竜彦(40)は、筋金入りの小悪党だった。



◆ ◆ ◆


「凶暴な男に思えるが、たいしたタマじゃない」


 9月8日朝、クレイジーな行為を即座に110番通報された佐藤は、その約80分後、車の燃料切れで停車していたところを警察官に発見されたが、30代の同乗女性を残して逃走。車内からは、エアガン一丁と約2000発のプラスチック製BB弾が見つかった。


「愛知県警が器物損壊容疑で逮捕状を取り、行方を追っていた。犯行時に乗っていたトヨタ・ヴェルファイアは今年7月に横浜市内で盗まれたもの。乗せていた女性はSNS(交流サイト)でその日知り合ったばかりだった」(捜査関係者)


 佐藤は14日、「京都の兄貴分」とされる知人に付き添われ、地元の兵庫県警尼崎東署に出頭した。


 アウトロー事情に詳しい作家の沖田臥竜氏が明かす。


「竜彦は中学の3つ下の後輩なんです。若い時からエアガンをタクシーや動物に向けて撃って、面白がるような奴で。凶暴な男に思えるかもしれませんが、そんなたいしたタマじゃありません。喧嘩したなんて話もない。地元の暴走族にも入っていましたけど、頭(ヘッド)とかじゃなく、単車をフカす技術が上手いだけ。むしろ、口が達者で人に取り入るのが上手いんです。よその地域の奴とも、すぐに仲良くなっていました」



押収されたエアガンなど ©共同通信社


 佐藤は、尼崎市北部の街で生まれ育ち、地元の小、中学校を卒業した。中学の同級生が振り返る。


「お堅い勤め人家庭の育ちで、家には門限もありました。弟は真面目でしたが、竜彦は両親が寝静まった夜中に家を抜け出しては遊んでいました。バイクを転がしたり、河川敷でエアガンを撃ったり。あいつは20歳くらいの頃、地元の地域を離れていったので、会う機会もなくなりました」



コンビニなどでエンジンをかけたままの車を……


 佐藤は、工業高校を中退後、先輩のツテで建築関係の仕事をしていたことがあったが、それ以降、定職に就いた形跡はない。


「車上荒らしや窃盗が職業みたいなものだったようです。犯行用に常に赤外線ライトを持ち歩いていたと。覚醒剤にも手を染め、窃盗などと併せて何度もパクられ、3回ほど服役しているはずです」(前出・沖田氏)


 佐藤は、前出の捜査関係者によれば「窃盗や覚醒剤絡みで前科17犯ある」。冒頭の友人が明かす。


「車を盗む手口も昔から手慣れていた。誰かがちょっとした買い物でコンビニなどにエンジンをかけたまま車を停めたら、そのまま乗って奪うんです。盗んだ車はナンバーを取り替えて、自分で乗り回していました」



20代前半でデパート勤務の彼女と破局


 20代前半の頃、佐藤には結婚を考えているデパート勤務の彼女がいたが、悪事が発覚して刑務所行きとなり、破局。以降も改心することなく、無軌道に生き続けた。佐藤と刑務所で一緒だった知人が振り返る。


「中では問題を起こすこともなく、真面目に過ごしていました。妙に人懐っこいので、誰とでもすぐに打ち解け、可愛がられていましたね。外に出てからも、ムショでできた繋がりをつまみ食いしながら、ワルさを繰り返していたんでしょう」


 佐藤の親族によると、両親と弟は現在、仕事の関係で海外に暮らしているという。親族が続ける。


「両親は真面目でしっかりしているし、竜彦も小さい頃は大人しい子でした。それがクセモノだったのかもしれませんが……。もう長いこと本人を見ていません。両親からは(逮捕歴など)何も聞いていませんでした」


 逮捕された佐藤は「相手が危険な運転をした」と呆れた供述をしているが、今年7月と8月、京都市と神戸市でも黒いワゴン車から通行人や車がエアガンで撃たれる類似事件が発生。佐藤の関与が疑われている。


「更生できるならとっくにしていますよ」(前出・知人)



(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年9月26日号)

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