大西洋の真ん中をハリケーンが北上 ヨーロッパ方面に進む予想
2024年10月7日(月)9時30分 ウェザーニュース
2024/10/07 06:59 ウェザーニュース
大西洋の真ん中をハリケーンKirk(カーク)が北上中です。今後は温帯低気圧に性質を変えながら偏西風に乗って東寄りに進み、明後日9日(水)以降、ヨーロッパに近づく予想です。
最盛期はカテゴリー4まで発達
日本時間の9月29日(月)に大西洋で発生した熱帯低気圧は徐々に発達して10月2日(水)にハリケーンKirkとなりました。勢力のピークとなった4日(金)には中心気圧が934hPaまで低下。中心付近の最大風速は65m/sに達して、5段階ある強さのランクで上から2番目のカテゴリー4となっています。
その後も大西洋の真ん中を北上していて、高緯度の海面水温の低い領域に達したことで、雲の渦の形は少し崩れてきました。7日(月)6時の時点では中心気圧が961hPa、最大風速は40m/sでカテゴリー1の勢力です。
週の中頃はヨーロッパで荒天のおそれ
今後は大西洋北部を吹く上空の強い西風、偏西風に乗る形で進路を東寄りに変える見込みです。北から流れ込む寒気の影響を受けて、明日8日(火)までには温帯低気圧になるとみられます。
温帯低気圧になった後は勢力を維持しながら東に進み、明後日9日(水)頃にはヨーロッパに近づく見通しです。10日(木)にかけて低気圧の周辺では雨や風が強まり、荒天となるおそれがあります。
すでにポルトガル、スペインなどでは高波、強風に関する注意報、警報を発表し、早めの警戒を呼びかけています。