9日・10日 2日連続の天体ショー 月と金星が接近 その近くに赤い色のアンタレス
2021年10月9日(土)13時52分 tenki.jp
きょう9日(土)とあす10日(日)、月と金星が接近します。夕方の日が暮れる頃から、天気の条件がよいと、南西の空に見られます。空が暗くなると、さそり座のアンタレスも見えてきます。
月と金星が接近
10月の夕方は、南西の空で、金星が明るく輝いています。きょう9日(土)から10日(日)にかけて、月と金星が接近します。月は、今月6日(水)に新月になって間もない細い月です。
9日(土)は、月は金星の右側に少し離れて見えます。空が暗くなると、金星の左側に、さそり座のアンタレスも見えてきます。
10日(日)になると、月は金星の左上へと位置を変えます。アンタレスは月のすぐ左下に見えます。
アンタレスは、金星に比べるとずっと暗く見えますが、空が十分に暗くなってからじっくり観察すると、赤い色のアンタレスを見ることができます。
南西の空の低い位置で起こる現象であるため、地平線近くまで見通せる場所で観察しましょう。日の入り直後のまだ空が明るいうちに、月と金星を探しておくとよいでしょう。
9日(土)の星空指数
9日(土)、夕方から夜にかけて、本州付近は移動性の高気圧に覆われるでしょう。晴れて、星空観察によい条件の地域は、北海道や東北北部、中国地方、四国、九州では福岡県など対馬海峡沿岸や熊本県など東シナ海側です。
北陸や東海、近畿、沖縄は、雲が広がりやすいですが、雲には隙間があり、星空が見られる所もありそうです。
東北南部や関東、九州の太平洋側は、湿った空気の影響で、曇りや雨でしょう。星空観察には、あいにくの天気になりそうです。
10日(日)の星空指数 9日(土)に観察できない地域にチャンスあり
10日(日)、高気圧は、日本のはるか東に中心を移しますが、本州付近に張り出す見込みです。夕方から夜にかけて、すっきり晴れる地域は少ないものの、雲の隙間から星空が見られる地域は、東北、関東、北陸、東海、近畿、九州では福岡県など対馬海峡沿岸や熊本県など東シナ海側です。
北海道は、気圧の谷が近づき、雨が降り出す見込みです。中国地方、四国、九州の太平洋側、沖縄は、湿った空気の影響で、曇りや雨でしょう。
10月中旬頃 金星とアンタレスが接近
10月中旬頃は、夕方の日が暮れる頃から、その後しばらく、南西の低い空で、金星とさそり座のアンタレスが接近します。最も接近するのは、16日(土)頃です。