大荒れの天気の北海道 暴風や高波に警戒 回復はいつ?
2022年10月10日(月)11時6分 tenki.jp
北海道では、すでに雨や風が強まっていますが、夕方にかけてピークとなる所が多くなりそうです。特に道南方面では暴風に警戒してください。今後雨や風が強まるのはどの地域なのか、回復はいつになるのかなど、詳しく解説します。
雨や風のピークは広く夕方まで
今日(10日)は、低気圧が発達しながら日本海を北上しており、伴う前線が明日にかけて北海道付近を通過する見込みです。気圧の傾きが大きく、低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になるでしょう。
昼前の時点で、道内の広い範囲で雨が降っていますが、午後も各地で雨が続きます。道南方面や道央、道東では雷を伴って雨の降り方が強まり、局地的に激しく降ることもあるでしょう。特に道東の地域では、午後がピークとなる所が多くなりそうです。
明日明け方までの24時間で降る雨の量は、多い所で以下の通りです。
日本海側南部・太平洋側西部 180ミリ
太平洋側東部 120ミリ
日本海側北部・オホーツク海側南部 100ミリ
オホーツク海側北部 60ミリ
なお、沿岸を中心に風も強まる見込みです。道南方面や道央の風のピークは昼過ぎまでという所が多いですが、道北や道東は午後が風のピークとなる恐れがあります。
大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に注意し、檜山や渡島、胆振地方では昼過ぎまで暴風に警戒してください。また、日高から東の太平洋側では、波が6メートルの大しけとなる恐れがあるため、高波にも警戒が必要です。
三連休の最終日ということもあって、外出する方が多いかもしれませんが、最新の気象情報や交通状況を確認するようにしてください。
10月統計史上1位の記録となった所も
今日(10日)に入ってから午前10時までの観測では、渡島地方の知内で74.0ミリの雨が降り、日降水量としては10月の統計史上1位の記録をすでに更新しています。
また、後志地方の真狩では午前7時頃に最大瞬間風速で26.6メートルの風が吹き、10月としては統計史上1位の風の強さとなりました。
回復はいつ?
雨は、明日(11日)の昼頃まで北海道の西半分を中心に時折強まることもあるでしょう。しかし、午後は次第に雨が弱まり、やむ所が多くなる見込みです。道東など一部では日差しが戻るでしょう。
風は、明日の午前中に広い範囲でおさまりますが、午後になると再び強まる所が多くなる見込みです。いったん風が弱まっても油断せず、強風への対策は明日いっぱいも続けるようにしてください。
なお、明後日(12日)には、全道広い範囲で晴れ間や日差しが戻りそうです。風は西よりで、次第におさまってくるでしょう。