天気回復で富士山が姿を表す 山頂には大きな笠雲

2023年10月10日(火)9時40分 ウェザーニュース

2023/10/10 09:41 ウェザーニュース

連休明けの今日10日(火)、富士山周辺は次第に回復して青空とともに山の姿が見えてきました。山頂付近には大きな笠雲がかかっています。

午後も湿った空気が残り笠雲かかる可能性

早朝まで富士山周辺を覆っていた雲は東に離れ、天気が回復してきています。裾野ははっきりと見えてきた一方で、山頂付近は大きな笠雲に覆われている様子が見られました。
笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・上空の風が強い
 ・湿った空気が存在する
という気象条件の時に発生しやすくなります。
強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。
時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
今日は午後にかけて上空に湿った空気が残る予想で、笠雲は比較的長い時間、出現する可能性があります。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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