2人死亡9人行方不明 一時13都県に大雨特別警報 8都県で氾濫

10月12日(土)18時6分 毎日新聞

台風19号の接近で増水した多摩川。奥は運行を停止しているJR中央線の鉄橋=東京都日野市で2019年10月12日午後5時半、内林克行撮影

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 大型で強い台風19号は12日午後7時ごろ、静岡県の伊豆半島に上陸した。東日本では記録的な大雨や暴風に襲われた。気象庁は12〜13日、静岡、東京、神奈川、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨、長野、新潟、宮城、福島、岩手の13都県で重大な災害が発生する恐れがあるとして「大雨特別警報」を発令し、最大級の警戒を呼び掛けた。一つの災害で大雨特別警報を発令した都道府県の数としては過去最多。


 台風に伴う土砂崩れや強風による死者が出ている。群馬県富岡市内匠では午後4時半ごろ、住宅6棟が土砂に巻き込まれた。住宅2棟が倒壊し、住人の男性1人が死亡、夫婦2人と連絡が取れていない。福島県二本松市でも土砂崩れで男女2人が行方不明に。長野県東御(とうみ)市で車が千曲川に転落し3人が行方不明となり、静岡県では40代男性が用水路に流され、仙台市では男性が川に流され行方が分からなくなっている。また、午前8時ごろに突風が発生した千葉県市原市では軽乗用車が横転し、乗っていた男性(50)が死亡。住宅89棟が全壊などの被害を受け、8人がけがをした。毎日新聞の集計では12日午後4時現在、けが人は東北から中国地方にかけて36人に上る。


 河川の氾濫も相次いだ。国土交通省などによると、東京都世田谷区の二子玉川駅付近の多摩川や長野市の千曲川、埼玉県東松山市の荒川水系・都幾(とき)川など8都県で氾濫が確認された。東京都や栃木県など5都県の知事は12日午後、台風19号で河川が氾濫したことに伴う人命救助や浸水被害による避難誘導などについて、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。


 12日午後8時現在、24時間降水量は43地点で観測史上1位を更新。神奈川県箱根町942ミリ、静岡県伊豆市湯ケ島717ミリなど。大雨特別警報は、数十年に1度の大雨が降る可能性がある場合に出る。これまで一つの災害では昨年7月の西日本豪雨の11府県が最多だった。


 気象庁によると、台風19号は12日午後11時現在、水戸市の西約30キロを北東に時速45キロで進んだ。中心気圧は965ヘクトパスカル、最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。台風は13日未明には福島県沖へ抜ける見通しだ。【安藤いく子】

毎日新聞

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