大爆笑に包まれたあの「事件」思い出す人も ネットで超有名だった群馬大学教授が解雇

10月13日(金)16時47分 J-CASTニュース

画像は江本元教授個人のHP。大学とは関係ない。

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群馬大学が2017年10月11日に同大大学院保健学科研究科の江本正志教授(56)を5日付で懲戒解雇処分にした、と発表するとネット上でどよめきが起こった。



解雇の理由はSNSを使った大学や学生への誹謗中傷と論文の実験データの改ざんだ。元教授はネットでは一時期、超有名人物だったため、大爆笑に包まれたあの「事件」を思い出す人も多くいる。それから5年以上が過ぎていて、「解雇までが遅すぎる」という声もあがっている。



「私は学長です」




元教授を超有名にしたのは12年2月19日のツイッターでのこんなやり取りだ。放送大学について論陣を張り、この大学は「本当の大学」ではなく、ここを卒業した大学教授から教わる学生はかわいそうだと切り出した。すると、本当の大学という定義は何なのか、というリプライがあり、


「放送大学は正式の大学ですが...」

と書き込まれたため、元教授が、


「それが分からないということは、貴方は放送大学出身ですか?そういう質問をすること自体が、放送大学なんですよ。違いがわからない人間が大学の教授にはなってはいけないということです」

とバカにしたところ、その相手は、


「私は学長です」

と返した。東大名誉教授で、当時の放送大学学長の岡部洋一さんだったのだ。元教授はそれに対し何の返答もすることなく、ツイッターのアカウント自体を削除してしまった。このやり取りでネット上は大爆笑となり、岡部さんは一躍ヒーローに。岡部さんにやり込められアカウントを消して「逃亡」した人物は何者だという詮索が始まって、ペンネーム「矢吹樹」として大学の悪口を書いた単行本「大学動物園」を自費出版している元教授だということが分かった。


過去のツイートには、


「殺したいと思う人間の数が30人を遥かに超えてしまった・・・。ど、どうしよう・・・」

「僕も今いる大学のあまりに酷いやり方をマスコミに売ろうかな〜。みなさ〜ん!僕のいる大学の実態を知りたくありませんか?」

「全く、うちの大学の学生はどうしてこうもバカばっかりなんだろう?がり勉はするけど、バカで点数が悪いってやつばかり・・・」

などがあると話題になり、趣味は芸能活動だとし、


「テレビ局のみなさ〜ん。僕の無茶苦茶な人生をドラマにしてもらえませんか?友達からはちょっとない人生だから、テレビドラマになるって言われているんですが・・・」

「つんくさん。明けましておめでとうございます。つんく先生にプロデュースして戴きたい曲があるのですが、お引き受け戴けませんか?」

といったものも見つかった。


そして、元教授が超有名になったことで、ある疑惑が発見されることになる。それが、論文の実験データの改ざん問題だ。



群馬大学「裁判の結審を待っていた」




元教授を告発するまとめサイト「群馬大学 論文捏造疑惑」はまだネット上に存在し見ることができる。12年2月27日の消印で群馬大学研究行動規範委員会委員長に宛てた申立書のコピーも掲載されている。分かったのは11年から12年にかけ発表された4本の免疫機能に関する論文で、二つの画像を繋ぎ合わせるなど画像編集の痕跡が12か所にわたって行われているなどというものだった。


ネット上では即刻解雇になるだろうという予想が出ていたが、解雇は17年10月5日と知り、「まだいたのか?」「群馬大は5年以上も何をやってたんだ!」といった批判も出た。



J-CASTニュースが17年10月13日に群馬大学に取材したところ、12年2月に外部から大学や学生を誹謗中傷し、しかも論文のデータ改ざんまでやっているとの報告が来て、すぐに調査を始めたと説明した。結果的にクロだということが分かり、解雇を言い渡そうとしたところ、元教授は13年12月に群馬大学を相手取り、前橋地裁に損害賠償請求訴訟を起こした。訴訟の中身は10数項目あり、その一つが論文の実験データの改ざんに関するものだったため、解雇は結審後に行うことを決めたのだという。


「データの所在を明らかにする、という結審で元教授がそれを持っていることが今月に入り判明したため、5日付けで解雇になりました」

と同大学の人事部は話している。

J-CASTニュース

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