衆院選不出馬の杉田水脈氏「名前を書いていただける選挙に挑戦」 批判ポストに笑顔の顔文字つきで反応
2024年10月13日(日)14時57分 J-CASTニュース
杉田水脈前衆院議員が2024年10月13日、これまで比例単独で当選してきたことへの批判に対して、Xで含みのある反応を示した。
杉田氏は10月12日に開いた記者会見で、25年夏に行われる予定の参院選に全国比例で立候補する意向を示している。参院選の全国比例は政党名か候補者名を書いて投票する仕組みで、「名前を書いていただける選挙に挑戦したい」と笑顔の顔文字つきで書き込んでいる。
「杉田氏は比例単独だったので、彼女の名を書いて票を投じるわけではない」
裏金問題に端を発した衆院選への公認に注目が集まる中、杉田氏は12日、山口市で記者会見を開き、衆院選ではなく25年の参院選に立候補する意向を表明した。
こうした中、杉田氏が反応したのはフォトジャーナリストの安田菜津紀さんが10日、Xに投稿した「杉田水脈氏が衆院選に出ないのはいいとして、そもそもなぜ今に至るまで議員を続け、公人でいられたのかが問題だと思う」などとする意見だ。
安田氏は「『有権者に選ばれたのだから』という投稿を見かけたけれど、杉田氏は比例単独だったので、彼女の名を書いて票を投じるわけではない」と杉田氏の比例当選を批判していた。
「有権者の皆様に『杉田水脈』と名前を書いていただける選挙に挑戦したい」
杉田氏は17年の衆院選で、比例中国ブロックの単独候補としては最上位(党内全候補者の中では17位)に登載され当選。21年の衆院選でも、比例中国ブロック単独候補として上から3番目(党内全候補者の中では19位)に登載された。
衆院選では、小選挙区の場合、投票用紙には有権者が住んでいる選挙区から立候補している候補者の名前を選ぶ、その名前を書いて投票する。
一方、比例代表では、全国を11のブロックに分け、ブロックごとに立候補する政党および政治団体が候補者の名簿を作成する。投票用紙には、候補者ではなく政党名を記入して投票する。
小選挙区の候補者は比例との重複立候補も可能だが、杉田氏はいずれの選挙でも比例単独候補としての出馬、つまり有権者が「杉田水脈」という個人名ではなく、政党名を書いたことで当選してきた。
杉田氏は安田氏の投稿を引用し、「おっしゃる通りです」と反応。自身が比例代表として当選してきたことに触れ、「なので今度は、有権者の皆様に『杉田水脈』と名前を書いていただける選挙に挑戦したいと思います」応じた。参院選の比例代表は「非拘束名簿式」で、有権者は政党・政治団体名か、名簿に載っている候補者の個人名を書くことになっている。
杉田氏は、参院選出馬を念頭に「そうなった暁にはまた、ご意見をお聞かせくださいね」とし、笑顔の絵文字を添えた。