<福岡支援センター>性暴力の苦しみ聞いて 被害者から募集

10月13日(金)13時0分 毎日新聞

被害者のメッセージは葉っぱの形をしたカードに記載され展示される。センター職員が手作りした花が添えられる予定だ=福岡市の福岡犯罪被害者支援センターで、菅野蘭撮影

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 福岡犯罪被害者支援センター(福岡市)が、性暴力被害者からのメッセージを募集している。心の奥に押し込めている思いを吐露してもらうことで、性暴力被害の実態を社会に知らせ、被害者の立ち直りのきっかけになればとの願いが込められている。28日に福岡市である性暴力被害がテーマの映画「月光」(小澤雅人監督)の上映会場で展示される。【菅野蘭】


 センターなどによると、2016年に福岡県内で発生した性犯罪認知件数は435件。人口比では7年連続で全国ワースト2位を記録している。センターが運営する性暴力被害の相談窓口「性暴力被害者支援センター・ふくおか」には昨年度1年間で1244件の電話相談が寄せられた。


 相談の中には被害を打ち明けた家族や知人から「忘れてしまいなさい」「そんな話は聞きたくない」などと言われて傷つく2次被害に苦しむ相談も少なくない。一方で、周囲の「立ち直って」という期待を感じ取って気丈に振る舞い「誰にも助けてと言えない」という相談もあるという。


 こうした現状を受けてセンターが、性暴力被害の実態を知ってほしいと映画上映会と被害者からのメッセージの展示を企画。相談員の一人は「被害者は自分の気持ちを押し込めたり、自分を責めたりしてしまう。周囲に口を塞がれ、被害は『なかったもの』とされるケースが多い」と強調する。


 メッセージは、被害直後に言えなかったことや、時間が経過した今だからこそ伝えたい思いを100字以内で全国から募集する。匿名でどんな被害に遭ったかに触れる必要はない。既に「私は何回死んだかな。誰に助けてって言えばいい?」などのメッセージが寄せられているという。


 応募はセンターのウェブサイト(http://fukuoka−vs.net/kotobanoniwa/)か電子メール(message@fukuoka−vs.net)で25日まで。28日午後1時半から福岡市中央区天神2の西鉄ホールで開かれる映画「月光」の無料上映会に合わせ、会場内でメッセージを記載した葉っぱの形のカードに花やフルーツの飾りを添えて展示する。

毎日新聞

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