気軽に入れる憩いの場へ 国立ハンセン病療養所「長島愛生園」にカフェ

10月13日(日)11時14分 毎日新聞

窓から瀬戸内海が見える「さざなみハウス」=瀬戸内市邑久町虫明の長島愛生園で2019年10月9日、戸田紗友莉撮影

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 岡山県瀬戸内市にある国立ハンセン病療養所「長島愛生園」に、入所者と一般客が利用できるカフェ「さざなみハウス」がオープンした。同店などによると、療養所内の常設カフェは全国的にも珍しく、新たな憩いの場として期待されている。【戸田紗友莉】


 同園の福祉課事務室が移設され、空いた約130平方メートルのスペースを利用。2年前に園内で長島の歴史を学ぶイベント「長島アンサンブル」を開催し、岡山市内でカフェを経営していた一般社団法人「ひばりエンタテイメント」(岡山市)に運営を委託した。


 古民家の廃材を利用した木製のテーブルやカウンターをそろえた店内からは、瀬戸内海を一望できる。壁には入所者の男性画家が描いた絵や、ハンセン病の関連書籍が並び、厳選した深煎りの豆でいれたコーヒーや、地元産の甘酒を使ったドリンクなどが人気だ。


 よく利用するという入所者の女性(83)は「数十年前まで病棟だった時を思うと考えられない。見晴らしもよい」と癒やしの空間の誕生を喜ぶ。近くに住み、初めて来店した小林可奈子さん(30)は「長島には気軽に入れないイメージがあったが、このカフェができてまた来たいと思った」と話す。


 カフェの営業は午前8時から午後4時まで。月・火曜は定休。「長島アンサンブル」は今年も開催中で、来年2月まで同カフェなどで、演奏会やワークショップを予定。11月2日には、入所者で以前結成されていたハーモニカ楽団「青い鳥楽団」をオマージュした演奏会が開かれる。詳しくはホームページ(http://sazanami−house.info/)。

毎日新聞

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