台風19号、広域で甚大な被害 「被害実態は把握できていない」と各行政

10月13日(日)14時1分 しらべぇ

台風19号は、東日本大震災で大きな被害を受けた被災地にも、甚大な被害をもたらしている。一部では、河川の氾濫で津波の被害を受けたような状況の集落もある。しらべぇ取材班は、関係各所を総力取材した。


■役場も浸水

宮城県丸森町では、阿武隈川の氾濫により、役場も浸水した。役場から職員が外にでることができずに、浸水した町の被害が正確に把握できない状況になっている。役場の固定電話も不通で、町の行政無線で連絡を取り合っている状態だ。

宮城県丸森町の中心部では町役場や病院、それに住宅などを含む広い範囲が茶色く握った水につかっている。宮城県によると、消防も近づけない状況だったため、12日午後11時45分に自衛隊に救助を要請し、13日午前1時55分に救助を開始したという。

県によると、「日の出まで被害の状況がわからず、ヘリが飛べるようになってから、少しずつ被害の様子がわかってきた。正確な実態は把握できていない」と話した。


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■日の出とともにサイレンが…

福島県いわき市では、夏井川と新川が氾濫し同市平下平窪では床上浸水の被害が相次ぎ、住宅の屋根や2階で助けを待つ人がおよそ60人にのぼった。

周辺が住宅の1階付近まで浸水したため、消防や警察がボートで救出に向かった。市内では、がけ崩れも起き、各所で道路が冠水や陥没したため、出動した救急車が現場に近づけずにUターンするという状況も発生。

日没とともに、消防・救急のサイレンが鳴り止まない状態が続いた。

■「大混乱している」

福島県鏡石町では、13日午前1時頃、同県内を流れる阿武隈川のうち鏡石町の堤防が決壊し水があふれ出し、成田地区など一帯が水没した。町によると、約80世帯が孤立した。須賀川地方広域消防組合がボートで救出活動を行っている。

しらべぇ編集部の取材に対して、町の担当者は「一部は決壊前に避難したが、取り残されている住民もいると思う」と述べた。また、須賀川市地方広域消防組合は「通報件数が多く、大混乱している。何人の署員が出動しているかも把握できていない」と話した。


■市役所職員が帰る途中に…

福島県警によると、13日午前5時半ごろ、南相馬市小高区小高の県道近くで遺体が見つかり、身元を調べたところ同市職員と確認された。近くには車もあったという。同市小高区役所によると、死亡したのは同区地域振興課の主事で、小高交流センターで働く男性(25)。

12日は午後5時までの通常の勤務だったが、同センターが避難所になり、準備などのため、13日午前0時半ごろまで働き、帰宅したという。

直後の午前0時40分ごろ、他の職員に「水に車が入ってエンジンがかからなくなったため、車の外に出た」との電話があった後、行方が分からなくなっていた。

時間が立つとともに、被災地の甚大な被害が明らかになっている状況。助けを求めている住民の一刻も早い救助が待たれるところだ。


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(文/しらべぇ編集部・おのっち



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