アメリカ北部に凍結警報 北極の寒気が各地に南下

2024年10月14日(月)10時50分 ウェザーニュース

2024/10/14 10:44 ウェザーニュース

アメリカ北部は現地時間の16日(水)頃にかけて朝晩の冷え込みが強まる予想で、ミネソタ州などに凍結警報が発表されています。北極の寒気が南下しやすくなっていて、今週末には日本の上空にも流れ込む見込みです。

今季初めて氷点下となる地域も

上空1500m付近で0℃以下の寒気がカナダからアメリカへと南下してきています。アメリカ中部は勢力の強い高気圧に覆われていることから、放射冷却現象が強まりやすく、朝晩を中心に気温が下がる予想です。
現地時間の15日(火)朝の気温分布を見ると、ノースダコタ州やミネソタ州などに濃い青色で示される氷点下のエリアが広がる予想となっています。ノースダコタ州の主要都市であるファーゴでも0℃を下回る見込みです。この時期の平年の気温が1〜2℃程度ですので極端な低温ではないものの、今シーズン初めての氷点下となります。
アメリカの気象当局はノースダコタ州やミネソタ州などに凍結警報を発表し、植物の管理や水道管の凍結などに注意するよう呼びかけています。

週末は日本上空にも寒気流入

北極からの寒気の南下はアメリカだけではありません。10月に入り北極振動が負の状態になっています。北極振動は北極からの寒気の南下しやすさを示す指標にひとつで、「正」の時期は寒気が蓄積され、「負」の時期は放出されます。
先週末からはヨーロッパ方面に寒気が流れ込んで、イギリスなどで強い冷え込みになりました。
また、今週末は日本にも寒気の南下が予想されます。20日(日)頃には平地で雪の降る目安となる上空1500m付近で−6℃以下の寒気が、北海道付近まで南下する見込みです。秋になっても世界的な高温傾向が続いていましたが、一気に冬の気配が見え始めてきました。

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