そろそろ「木枯らし」の季節 あす18日は西高東低の気圧配置 可能性は?

2022年10月17日(月)13時58分 tenki.jp

きょう17日(月)の雨のあと、あす18日(火)の日本付近は一時的に西高東低の冬型の気圧配置に。全国的に北よりの風が強まります。あす18日(火)、「木枯らし1号」の発表は難しそうですが、そろそろ木枯らしの季節となりそうです。

あす18日 一時的に冬型の気圧配置

晩秋〜初冬にかけて吹く、強く冷たい風を「木枯らし」と呼びます。「木枯らし1号」は、その年、最初に吹いた木枯らしのことです。冬に向けて、季節の便りといったところでしょうか。
木枯らし1号を発表しているのは、東京地方と近畿地方だけです。東京地方と近畿地方では、期間など少し異なりますが、気圧配置は西高東低の冬型が条件ですので、あす18日(火)は、東京地方で可能性があります。ただ、「北よりの風が8メートル以上」という条件をクリアするかについては、いまの予報の段階では難しい可能性が高そうです。
【東京地方】
時期:10月半ばから11月末まで
気圧配置:西高東低の冬型
風向:西北西から北
風速:最大風速がおおむね8m/s以上
【近畿地方】
時期:霜降(今年:10月23日)〜冬至(今年:12月22日)まで
気圧配置:西高東低の冬型
風向:北寄り(西北西から東北東)
風速:最大風速8m/s以上
ただし、大阪、神戸、京都、舞鶴、彦根、和歌山、奈良のうち3地点以上で観測した場合。

なぜ?木枯らし1号の発表 東京地方と近畿地方だけ

木枯らしの定義に合う風が吹くこと、人口が多いこと、そこに住む人々の話題にのぼることなどから、東京地方と近畿地方で始まり、現在に至っています。
木枯らしが吹く冬型の気圧配置になると、北日本や日本海側の地方では、風が強いだけでなく、雨や雪が降る荒天に。木の葉は雨に濡れ、枯れ葉が舞う状況ではありません。実際、この時期の北風を「木枯らし」と呼ぶことはほとんどないそうです。

最も早い記録は?

木枯らし1号の早い記録は、東京地方は10月13日(1988年)、近畿地方は10月23日(2021年・2020年・1993年・1981年)となっています。
木枯らし1号の条件が、東京地方は10月半ば〜11月末の間なのに対し、近畿地方では霜降(今年:10月23日)〜冬至(今年:12月22日)までのため、近畿地方で最も早い記録が霜降より前になる事はないため、必然的に東京地方の方が早くなります。

10月の木枯らし1号って多いの?

過去、東京地方の木枯らし1号が吹いた日を月別にみると、11月が6割、10月が3割、発生せず1割。10月も3割の確率で発生しています。
東京地方では、昨年(2021年)は木枯らし1号が発生しませんでした。また、2019年と2018年も発生せず。もし10月中に木枯らし1号が吹けば2017年以来、5年ぶり。10月中旬までに吹けば2000年以来、22年ぶりということになります。
あす18日(火)は、日本付近は一時的に冬型の気圧配置となり、全国的に北よりの風が強まります。寒気が流れ込むため、グッと気温は下がり、北海道の標高の高い山や峠では雪となりそうです。
東京地方では、木枯らし1号の発表がなくても、グッと寒く感じられそうです。重ね着など、うまく調節して、体調を崩さないようお気をつけ下さい。

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