今日は満月 2024年のうち最も大きく見える“スーパームーン”
2024年10月17日(木)7時0分 ウェザーニュース
2024/10/17 07:16 ウェザーニュース
今日10月17日(木)は満月です。2024年のなかでは最も地球から近い満月となるため、今年の満月の中では最も大きく見える「スーパームーン」と呼ばれます。
アメリカの農事暦では、10月の満月は「ハンターズムーン」とも呼ばれます。
今年最も地球に近く・大きな満月
2024年 満月の距離の違い
1年に12〜13回見える満月のうちで、最も大きく見える満月のことを『スーパームーン』と呼ぶことがあります。
国立天文台によると、今年最小の満月(2月24日)と比較すると、見かけの直径は約14%大きく見えるとのことです。ただ、写真などで比較しない限り、見た目の大きさを実感するのは困難です。
▼各地の日の入り時刻・月の出時刻
根室 日の入り 16時31分 月の出 16時16分
仙台 日の入り 16時55分 月の出 16時41分
東京 日の入り 17時03分 月の出 16時49分
大阪 日の入り 17時20分 月の出 17時07分
福岡 日の入り 17時42分 月の出 17時29分
那覇 日の入り 17時59分 月の出 17時47分
スーパームーンとは?
そもそもスーパームーンとは、天文学の用語ではなく占星術の用語で、明確な定義はありません。この言葉を広めたNASAの研究所の一つであるジェット推進研究所(JPL)のサイトでは、地球と月の距離が近いときに満月になると、平均的な満月よりも大きく、そして明るく見えるため、これをスーパームーンと呼ぶとしています。
NASAのサイトでも、地球と月の距離が◯km以内の満月という明確な定義はしていませんが、これまでの傾向から、概ね月と地球との距離が36万km以内の満月をスーパームーンとしているようです。
なお、月が昇りたての時間帯には大きく見えることがありますが、これは周囲の地物との比較ができるために生じる錯覚の一種です。実際には、月は昇りたてよりも真上にあるときの方が地球の半径分(約6千km)だけ近くなりますので、真上にあるときの方が大きく見えるはずです。
気になる天気は?
北日本は高気圧に覆われ、多くの地域でお月さまが見られる予想です。日が暮れると一気に冷え込むため、寒さ対策をしっかりして月を楽しんでください。
沖縄でも晴天の見込みです。夜間も比較的暖かいため、寒さを気にせずに屋外で月を眺めることができそうです。
関東北部や北陸から九州北部にかけては雲が広がりやすいものの、雲の間からお月さまを見られるチャンスがありそうです。雲が途切れる瞬間を狙ってみてください。
一方、関東南部や東海、西日本の太平洋側は曇り空の予想で、月を見るのは難しいかもしれません。
10月の満月、英語で”Hunter's Moon”
農事暦における満月の呼び方
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは10月の満月を「ハンターズムーン(Hunter's Moon/狩猟月)」と呼ぶようです。
10月は狩猟を始める頃のため、この名前がつけられたと言われています。同じまるい月でも、季節感が感じられますね。
現象のおさらい 満月とは
太陽、月、地球の位置関係
満月の瞬間がいつになるのかは、太陽・地球・月の位置関係によって計算ができます。
地球から見て、太陽の方向と月の方向の差(黄経差)が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。
つまり満月は、地球から見て太陽と月がほぼ正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。
この位置関係の変化によって、地球から見ると月に太陽光が当たっている部分が変わるため、三日月や上弦、満月、下弦など、満ち欠けが移り変わっていくことになります。
出典・参考
The Old Farmers' Almanac
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/