冬にかけてラニーニャ現象発生の可能性も 過去ラニーニャ現象の冬はどんな冬だった?

10月18日(月)18時9分 tenki.jp

気象庁が発表した最新の「エルニーニョ監視速報」によりますと、 今後、秋から冬にかけてラニーニャ現象が発生する可能性がこれまでより高くなっています。過去ラニーニャ現象が発生した冬の特徴についてまとめました。

秋から冬にかけてラニーニャ現象発生の可能性高く

気象庁が今月11日に発表した「エルニーニョ監視速報」によりますと、9月はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られるものの、ラニーニャ現象時の特徴に近づきつつあります。
また、今後、秋から冬にかけて平常の状態が続く可能性(40%)もありますが、ラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高く(60%)なっているとしています。

過去のラニーニャ現象時の冬の天候

ラニーニャ現象が発生すると、日本の天候にも影響を与えることがあります。過去、ラニーニャ現象が発生した冬の天候を振り返ってみます。
①2020年夏から2021年春にかけてラニーニャ現象が発生しました。記憶にも新しい2020年〜2021年の冬は、前半に強い寒気が流れ込んだ影響で、群馬県藤原や新潟県湯沢では24時間降雪量が1mを超えるなど、記録的な大雪となった所がありました。この大雪のため、関越自動車道では多数の車両が立ち往生するなど、大規模な交通障害が発生しました。また、西日本日本海側で降雪量がかなり多くなりました。一方、冬の後半は寒気の南下が弱く、気温が高めで、冬を通してみると東・西日本と沖縄・奄美で暖冬でした。
②2017年秋〜2018年春にかけてもラニーニャ現象が発生しました。この冬は、日本付近に強い寒気の流れ込むことが多かったため、全国的に気温が低く、特に西日本では32年ぶりの寒い冬となりました。冬型の気圧配置がしばしば強まり、発達し た雪雲が日本海から盛んに流れ込んだため、北〜西日本日本海側では記録的な大雪となった所がありました。また、1月下旬は、南岸低気圧の影響で東京都心で4年ぶりに積雪が20cmを超えるなど、関東甲信地方や東北太平洋側でも大雪となりました。
③2010年夏〜2011年春にかけてもラニーニャ現象が発生しました。この冬は12月終わりから1月末にかけて強い寒気が断続的に日本付近へ流れ込んだため、ほぼ全国で気温が低く、日本海側では広い範囲で大雪になりました。ただ、12月前半と2月後半は日本付近へ強い寒気が流れ込むことがほとんどなく、全国的に暖かく、気温の低い時期と気温の高い時期との対照が全国的に明瞭でした。

ラニーニャ現象時の冬の特徴は?

気象庁による過去の統計によりますと、ラニーニャ現象発生時、日本での冬(12月〜2月)の天候は、日照時間は北日本太平洋側で多い傾向ですが、平均気温や降水量には特徴がみられないとされています。
ただ、3シーズンではありますが、過去のラニーニャ現象が発生した冬をみると、冬全体的としては寒冬とはならなくても、一時的には強い寒気が流れ込み、厳しい寒さや大雪をもたらしたことが分かります。

今年の冬は?

今のところ、今年の冬は冬型の気圧配置がやや強く、西日本を中心に寒気の影響を受けやすいでしょう。気温は、北・東日本では、ほぼ平年並み、西日本と沖縄・奄美では平年並みか低くなりそうです。冬らしく、厳しい寒さとなるでしょう。冬の降雪量は、北・東日本日本海側では、ほぼ平年並み、西日本日本海側で平年並みか多い予想で、大雪にも注意が必要になりそうです。
今後、ラニーニャ現象が発生すると、冬の天候の予想が変わる可能性があります。最新の情報をチェックしてください。日直予報士でも長期予報について、随時お伝えしています。

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