週明けはオリオン座流星群が極大 紫金山・アトラス彗星もまだ見えるチャンス
2024年10月19日(土)13時10分 tenki.jp
週明け21日(月)は、「オリオン座流星群」の活動が極大となります。今年は月明りの影響が大きく条件としてはあまりよくありませんが、1時間あたりの流星数は5〜10個程度あります。また、紫金山・アトラス彗星も見られるチャンスがあります。夜は全国的に冷えますので暖かくして観測するようにしましょう。
オリオン座流星群がピークに
週明けの21日(月)は、オリオン座流星群の活動が極大となります。
極大時刻は午後3時頃で明るい時間のため、21日(月)の夜から22日(火)の明け方にかけてが一番の見ごろです。今年は月明りの影響が大きく、条件はあまり良くないでしょう。オリオン座の近くに放射点はありますが、流星自体は全天で見ることが出来るため、月明かりの影響が少ない方向を見ると良さそうです。国立天文台によりますと、1時間あたりの流星数は5〜10個程度とのことです。
極大を中心とした前後数日間は見られますので、晴れる地域では今夜からチャンスはあります。是非、夜空を見上げて、流れ星を探してみてください。
紫金山・アトラス彗星もまだ見えるチャンス
話題の紫金山・アトラス彗星もまだ見えるチャンスがあります。彗星自体が太陽や地球から遠ざかりため、3等から6等くらいの明るさになるでしょう。ただ、夕方の空ではこれまでより上空に位置するようになるため、建物やもやの影響は受けにくくなる見込みです。肉眼での観測は難しくなりますが、双眼鏡や望遠鏡などを使用すれば見ることが出来そうです。
【観察時間帯・方角】
・観察時間帯:日の入り後1時間前後
・方角:西
月曜日の夜の天気は?
気になる21日(月)夜の天気ですが、高気圧に緩やかに覆われるますが、西日本ほど湿った空気の影響を受けるでしょう。九州や四国は曇りや雨で星空を見るにはあいにくの天気となりそうです。近畿や東海、北陸は広い範囲で晴れて、見るチャンスはあるでしょう。関東や東北、北海道は、雲が多めですが、雲の間から見える可能性はあります。
昼間は暖かい地域でも夜は冷えるでしょう。外での観測には厚手の上着を用意するなど、寒さ対策をしっかりして、行うようにしてください。
流れ星を見つけるコツは?
流れ星を見つけやすくするには、以下の4つのポイントがあります。
①できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。人工の明かりが多いと、その明るさに邪魔をされて暗い流れ星が見づらくなり、見ることのできる流れ星の数が少なくなってしまいます。
②できるだけ空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要なポイントです。
③空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。放射点の方向にはこだわる必要はありません。流星群は、放射点(流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のこと)のある方向だけに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
④ただし、月のある方向を正面にして観察するのは避けたほうがよいでしょう。月明かりに邪魔されて、暗い流れ星が見えなくなってしまいます。