日本の病院ではなぜ「老衰死」ができないのか?

10月25日(水)6時0分 ダイヤモンドオンライン


長寿は喜びだけなのか?


「安楽死で死なせてください」。書名に驚かされる本が話題を呼んでいる(『安楽死で死なせてください』文藝春秋刊)。書いたのはテレビ脚本家の橋田壽賀子さん。「死に方とその時期くらい自分で選びたい」というのが執筆の動機だという。


 決意を実現するには、外国人の安楽死を唯一認めている国、スイスに行かねばならないと語っている。


 橋田さんは、点滴や胃瘻、人工呼吸器などの延命治療は「お断りです」と宣言。医療について、「今の医療は『生かすこと』しか考えていない。『幸せに死なせる』とか『上手に死なせる』ことも医療の役目ではないでしょうか」と疑問を投げかけた。


 早速、NHKの「クローズアップ現代」が橋田さんへのインタビューを交え、死に方についての番組を放映した。


 橋田さんの本を「よくぞ、はっきり言ってくださった!」とうれしくなったと書くのは松原惇子さん。1人暮らしの老後を応援する団体「NPO法人スリーエス(SSS)ネットワーク」の主宰者で、この8月に書き上げた長命高齢者についての著作、『長生き地獄』(SBクリエイティブ)で賛同している。


 意思表示できない胃瘻の高齢者が入居する有料老人ホームを訪れ、「皆、ただ空を見ている」「ここには魂はない。魂が旅立とうとしているのに栄養により、体だけ生かされ、死ぬのを阻止された人たちがいるだけだ」と、怖さで足が止まりながらも冷静に「生き地獄」ぶりを伝える。


 101歳の女性が脳梗塞で倒れ、病院の医師から「鼻からチューブにしましょう」と告げられた知人の話を紹介し、「延命治療は要らないのに」と綴る。


 100歳を超える高齢者が6万人以上となった日本。松原さんは、長生きは本当に寿ぐことなのか、「長寿」は喜びだけなのかということに首を傾げながら、旺盛な取材の成果をまとめた。


 終末期のあり方を多くの人が語るようになってきた。日常会話の中で、死を巡る話がタブーでなくなりつつある。いいことだ。





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