冬前にリセットしておきたい! ヘアケア3つのコツ
2018年10月29日(月)6時50分 ウェザーニュース
2018/10/29 06:48 ウェザーニュース
「肌と同じように、夏に受けたダメージを回復させるために秋はとても重要な時期となります」と、コーセー経営企画部広報室・内田小巻さんはアドバイスします。
潤いがあり、ツヤのある美髪になるためのお手入れを教えていただきました。
秋冬の髪の悩みとは
日本人を含むアジア系の人の毛髪は平均約10万本といわれています。毛髪は約90%がケラチンというタンパク質です。
「秋から冬にかけて多くなる髪の悩みが、髪の乾燥によるパサつき、抜け毛、切れ毛などの髪のダメージです。この時期は気温と湿度が低下し、血行不良になりやすく頭皮と毛髪にも栄養が運ばれにくくなるため、様々な悩みがでてきます」(内田さん)
酷暑のダメージは髪だけでなく地肌にも!
強い紫外線、高温・多湿、エアコンの冷たく乾燥した空気……。過酷だった今夏の影響は髪にもあらわれるといいます。
「髪は、強い紫外線を浴びると、毛髪表面にある髪の潤いを保つ保護膜の役割をするウロコ状の“キューティクル”が傷つくことで、髪内部の水分が蒸発しやすくなり、髪がパサついたり、ゴワつく原因になります」(内田さん)
髪が育まれる“土台”である頭皮の状態はどうでしょうか?
「頭皮は、顔の皮膚と一続きになっています。顔と同様、夏の強い紫外線を浴びると、日やけしてダメージを受けます。乾燥してかたくなったり、皮脂分泌が過剰になったり、炎症を起こしたりと健康な髪の成長を阻む要因となります。髪の美しさを取り戻すためには、髪のお手入れだけでなく、髪が育まれる土壌となる頭皮もケアする必要があります」(内田さん)
毎日のお手入れをほんの少し変えるだけで、ダメージから髪を守り、美しい髪を保つことができるといいます。
1つめはシャンプー前のブラッシングです。
「1日過ごした髪には、整髪料や皮脂、ホコリなどが付着しています。このままの状態では、整髪料や皮脂が髪表面を覆っている為、シャンプーの泡立ちが悪くなったり、泡立たないあまりに過剰に髪や頭皮を摩擦してしまったりと、かえってダメージの原因となってしまいます。
そこで、入浴の前に丁寧にブラッシングすることで、髪についた大まかな汚れ・ホコリ、整髪剤などで固まった髪を解きほぐすことができます。シャンプー時に指どおりが良くなり、汚れが落ちやすくなるのです」(内田さん)
2つめは予(よ)洗いです。予洗いとは、シャンプー前に、ややぬるめのお湯で1〜2分、髪を素洗いすることです。
「これだけで髪の汚れがだいぶ落ちるといわれています」(内田さん)
シャンプー時は、しっかり泡立てて優しく洗います。血行促進のために、頭皮を指の腹でマッサージするのも効果的です。
そして3つめは髪を乾かす前の保湿ケアです。
「ドライヤーをかける前に、保湿効果のあるミストなどで潤い補給をし、髪表面をコーティングすることで、ドライヤーの熱から髪を守り、乾燥を防ぐことができます」(内田さん)
美髪によい生活とは?
生活習慣も髪の質に影響します。睡眠不足やストレスは、皮脂の分泌が過剰になるなど頭皮環境を悪化させてしまいます。十分な睡眠をとり、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
また、バランスのとれた食事も美髪を育むためには欠かせない要素です。特にミネラルは体内で合成することができないため、食事からとることが必須です。ミネラルには亜鉛・マグネシウム・ヨウ素・ケイ素・銅などを含みます。代表的な食材としては、牡蠣・牛肉・海藻類・豆類・芋類などが挙げられます。
「美髪のためにも、旬の食材にプラスしてこれらのミネラル豊富な食材を組み合わせてみるのもよいでしょう。“肌と髪は健康状態を映し出す鏡”といわれています。毎日のお手入れはもちろん、バランスのとれた食事と十分な睡眠で美肌と美髪を手に入れましょう」(内田さん)