台風19号が今年初の「猛烈な」勢力に発達 20号の進路はまだ定まらず
2020年10月30日(金)19時36分 ウェザーニュース
2020/10/30 19:24 ウェザーニュース
台風19号は、今日30日(金)18時に「猛烈な」勢力に発達しました。台風が猛烈な勢力まで発達したのは、今年初めてとなります。
19号はフィリピンの東の海上を西に進んでおり、今後は11月1日(日)に「非常に強い」勢力でフィリピンに接近、上陸するおそれがあります。進路に当たる地域では暴風雨による被害に注意が必要です。
▼台風19号 10月30日(金)18時
存在地域 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 猛烈な
移動 西 20 km/h
中心気圧 930 hPa
最大風速 55 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 75 m/s
台風20号は11月2日(月)以降の予報円が大きく
台風20号の予想進路
台風20号は台風19号に比べると少し北よりに進む可能性があります。11月2日(月)以降の予報円が大きく、まだ進路は定まっていません。
▼台風20号 10月30日(金)18時
存在地域 マリアナ諸島
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西北西 35 km/h
中心気圧 1000 hPa
最大風速 18 m/s
最大瞬間風速 25 m/s
20号の進路が定まらない訳は
11月2日(月)の高気圧の分布と台風20号の進路
10月に入ってからは南シナ海を西に進む台風が多く、台風15〜18号はいずれもベトナムに影響を与えました。19号も同じような進路を取ると見ていますが、20号はそうはならない可能性があります。
台風の北上を押さえていた高気圧の勢力が一時的に弱まり、11月2日(月)頃には2つに分かれるような形になります。30日(金)の段階では、この分かれた部分を北上するケースと、そのまま西に進むケースが考えられる状況です。
北上するルートを進んだ場合は、沖縄などに影響が出てきますので、今後の動向に注意をしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風19号の名前「コーニー (Goni / 고니)」は韓国が提案した名称で、白鳥(コハクチョウ)のことを意味する韓国語からとられています。
台風20号の名前「アッサニー (Atsani)」はタイが提案した名称で、雷のことを意味する言葉です。
参考資料など
気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構