赤ちゃんの「最初の1000日」の食べ物について、科学的に考えてみた

10月31日(木)6時0分 ダイヤモンドオンライン

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乳幼児の食事と健康について、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで世界的に知られる研究チームを率いて、100本近い論文を発表してきたクレア・ルウェリンとヘイリー・サイラッドは、赤ちゃんの食事について、次のように語る。

「最初の1000日の経験が人生のほかのどんな時期よりも将来の健康と幸福に大きく影響することが、世界の科学者のあいだで広く認められています」「赤ちゃんがどんな食べ物を口にし、どんな習慣を身につけるかは、生涯にわたる影響をもたらすのです」

受胎してから2歳くらいまでのあいだに、どんなものをどのように食べてきたかが、「健康」「好き嫌い」「肥満」「アレルギー」など、その後の人生に大きく影響するというのだ。

では、何をどう食べたらどんな好影響・悪影響があるのか? 「妊婦は何を食べるといいか」から「母乳の効果、ミルクの効果」「離乳食は何をどうあげるべきか」といったことまで、クレアとヘイリーはそのすべてを『人生で一番大事な最初の1000日の食事』(上田玲子監修、須川綾子訳)にまとめた。本稿では、同書より特別に一部を紹介したい。



科学が教える「最初の1000日」の秘密


 これから赤ちゃんが生まれるか、すでに乳幼児のいるみなさんは、わが子に人生の最良のスタートを切らせるにはどうしたらいいのか、ぜひとも知りたいと思っているでしょう。ところが、世の中には子どもに「何」を「どう」与えるべきか、矛盾する意見があふれているので戸惑っているかもしれません。


 本書のねらいは、一時的なブームと事実をきちんと区別し、人生の最初の1000日間(妊娠してから2歳前後まで)の食事と栄養とその与え方について、必要な知識をすべてお伝えすることです。


 妊娠期から授乳期、離乳食の開始、「魔の2歳児」の扱いにいたるまで、本書は科学的観点から、お子さんが健康的な食習慣を生涯にわたって身につけられるよう、データに基づいた情報と実用的な手引きをお届けします。


 この分野を代表する科学者として私たちがとくに懸念するのは、授乳や食事の与え方について親に向けられるアドバイスの多くが、「一般的に受け入れられている知恵」や古臭い迷信、たんなる他人の意見に基づいていること。子どものしつけや食事に関する本は山ほどあっても、この分野で科学的実績のない著者が書いたものばかりです。


 実際、すでにある多くの書籍やウェブサイトに目を通しましたが、このテーマについて、親向けの科学的根拠に基づいた情報がほとんどないことに驚きました。アドバイスのなかには的外れなものや、もっとひどいと明らかに間違っているものさえあります。


 また、最適な栄養と理想的な与え方について、何が本当に大切で有効なのかきちんと理解しているわけでもありません。食事に関する政府の指針でさえ、正確さに問題があったり、科学的データによる裏付けが欠けていたりすることがあります。


最新のデータに基づくアドバイス


 私たちは母親ではなく科学者として、根拠のない話ではなく事実を基に、みなさんがお子さんにどう食事を与えるべきか、十分な情報に基づいて決断できるよう、知識を提供し、科学をわかりやすく説明するつもりです。


 本書ではとり上げるすべての話題について、最新の科学的観点をお届けするため、現時点で入手できる最良のデータを用いています。データ不足で科学的に意見が分かれる話題もあれば、確立されているものもあります。これについては包み隠さず、私たちが知っているすべてのことを考慮したうえで、実情をお話しします。


 受胎から最初の1000日間の食事と授乳について、とくに重要な科学的発見を残らず説明し、みなさんがお子さんの人生にとっていちばん大切な時期をうまく過ごすのに役立つアドバイスと秘訣を考えました。





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