台風19号の猛発達の影で、20号は未だに暴風域なし

2020年11月1日(日)18時0分 ウェザーニュース

2020/11/01 18:00 ウェザーニュース

最盛期には猛烈な勢力まで発達した台風19号(コーニー)はフィリピンを通過中です。南シナ海に抜ける明日2日(月)の朝にかけてルソン島の南部を中心に暴風雨や高潮による被害が心配されます。
南シナ海に抜けた後は西進を続けてベトナムに近づく見込みです。台風18号で大きな被害が出たエリアでは新たな災害のおそれがあります。
▼台風19号 11月1日(日)15時
 存在地域   フィリピン
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     西 30 km/h
 中心気圧   965 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s

台風20号は未だ暴風域なし

台風19号と20号の中心気圧の変化

フィリピンの東の海上を進んでいる台風20号(アッサニー)は10月29日(木)夜の発生から60時間が経ちましたが、なかなか発達せず中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は20m/s止まりです。未だに暴風域は伴っていません。
台風19号との気圧変化の違いを見ると、19号は発生直後から急発達し、発生から48時間後には中心気圧915hPaまで発達。一方で20号は発生時の1000hPaからほとんど変化がありません。
台風20号周辺の海面水温は29℃以上と十分に高いものの、台風19号が発達した影響で風の条件が整わなく(鉛直シアが大きく)なり、なかなか発達しないと考えられます。

台風20号 今後は発達する予想

台風20号の予想進路

ただ、今後は台風19号の衰弱に伴って、発達しやすい環境に変化し、次第に勢力を強める見込みです。5日(木)には強い勢力まで発達して、フィリピン・ルソン島の北部に接近する予想となっています。
北よりに進んだ場合は、先島諸島を中心とした沖縄に間接的な影響が出てくる可能性がありますので、念のため今後の進路に注意をしてください。
▼台風20号 11月1日(日)15時
 存在地域   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西北西 30 km/h
 中心気圧   998 hPa
 最大風速   18 m/s
 最大瞬間風速 25 m/s

平年の台風発生数

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風19号の名前「コーニー (Goni / 고니)」は韓国が提案した名称で、白鳥(コハクチョウ)のことを意味する韓国語からとられています。
台風20号の名前「アッサニー (Atsani)」はタイが提案した名称で、雷のことを意味する言葉です。

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