貴重なコラボ 白虹×ブロッケン現象×冠雪の北アルプス

2018年11月2日(金)8時15分 ウェザーニュース


2018/11/02 08:18 ウェザーニュース


冷え込みが強まった2日(金)朝、長野県白馬村から、冠雪した北アルプスを背景に「白虹(霧虹)」と「ブロッケン現象」が同時に出現しました。

白虹(霧虹)とは?

通常の虹は太陽の光が雨粒に反射する際、雨粒がプリズムの役割を果たして太陽光が分光されるため、七色に見えます。
一方、白虹は太陽の光が雨粒ではなく霧の粒に反射して見られます。霧の粒は雨粒より細かいため、プリズムのようにきれいに分光されず、全ての波長(色)の光が混ざってしまいます。このため白く輝くのです。

ブロッケン現象とは?

ブロッケン現象は、太陽と正反対の方向に現れる小さな虹色の環のことです。背後から差し込んだ日光が、影の側にある水滴や霧によって散乱され、自身の影を囲うような光の環として見られます。
今回のように山の稜線に立ったときに太陽と反対側の谷を見ると、自身の影のまわりに見えることがあります。
また、飛行機から太陽と反対側の斜め下を見ると、自分の機体の影のまわりに環が見えることがあります。
ドイツのブロッケン山でよく見られたことから「ブロッケン現象」と名付けられたそうです。

同時発生はかなり貴重

今朝は霧が発生していた長野県白馬村周辺では、その霧が晴れつつあるタイミングで日が差し込んで、白虹やブロッケン現象が現れました。
白虹だけでもなかなか見ることのできない珍しい現象なのですが、虹色の環のブロッケン現象も同時に見られることは、かなり珍しいこととなります。
貴重な瞬間を捉えた一枚となりました。


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