台風19号で目立った自動車で避難中の犠牲 池上彰氏が解説する「命を守る行動を」本当の意味

11月5日(火)6時0分 文春オンライン

Q 大雨の中、いつ避難所に行くべき?


 台風19号が関東に近づくと、東京や神奈川などに大雨特別警報が発表されました。テレビやスマホの通知では「命を守る行動」と繰り返し伝えられましたが、大雨の中、避難所にはどのタイミングで行くべきなのでしょうか。(20代・女性・会社員)


A 「命を守る行動を」というのは、「自分の頭で考えて判断して」という意味でもあります。


 多くの人が犠牲になり、心が痛みます。今回は、特に事前に気象庁が何度も記者会見を開いて「命を守る行動を」と呼びかけていたのですが、自動車で避難中に犠牲になった人が目立ちました。


 雨や風が激しくなると、地元自治体から「避難勧告」や「避難指示」が出されます。これで避難する人が多いと思いますが、気をつけてほしいことがあります。「避難指示」が出ても、全員が避難しなければならないというわけではないということです。



台風19号の影響で秋山川が氾濫し、流された車(10月15日、栃木県佐野市) ©時事通信社


 あなたが住んでいる場所が、がけ崩れや浸水などの危険があるかどうかは、自治体が作成している「ハザードマップ」でわかります。そういう危険な場所に住んでいる人は早く避難したほうがいいということです。安全な場所に住んでいるのに「避難指示」が出たからといって大雨の中を避難することは、かえって危険です。


「命を守る行動を」というのは、「自分の頭で考えて判断して」という意味でもあります。ハザードマップを見て危険地域に住んでいることが確認できたら、自治体の指示を待たずに避難所に入っておきましょう。


 自分が安全な場所に住んでいると確認できたら、雨の中を出て行かず、自宅にいましょう。もし2階があれば、1階よりは2階に移動しましょう。


 気象庁や地元自治体、テレビやラジオ、ネットが多様な情報を出してくれますが、それに頼りきるのではなく、自分で判断する習慣をつけることです。




(池上 彰)

文春オンライン

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