目薬の正しいさし方は? パチパチまばたきするのはダメ?

2020年11月11日(水)5時0分 ウェザーニュース

2020/11/11 04:50 ウェザーニュース

空気の乾燥がいっそう進むこの時季、ドライアイなど目の乾燥が気になり、目薬が欠かせなくなってきています。
しかし、意外と誤った目薬のさしかたをしている人が少なくありません。そこで、正しい目薬(点眼液)の使い方を紹介します。

正しく点眼できている人は半分以下!?

参天製薬株式会社によると、「正しく点眼できている人は半分以下ともいわれています」とのこと。
基本的な点眼方法として、まず手をせっけんと流水でよく洗います。点眼の際には下まぶたを軽く下に引いて、1滴を確実に点眼します。医師や薬剤師の指示がある場合は、それに従ってください。「容器の先がまぶたやまつ毛、目に触れないように」(同社)が注意すべきポイントです。
点眼後はまばたきをせずにまぶたを閉じ、あふれた液は清潔なガーゼやティッシュペーパーで軽く拭き取ります。そのまま1〜5分ほどの間、まぶたを閉じるか涙嚢部(るいのうぶ)と呼ばれる目頭のやや鼻寄りを指先で軽く押さえます。ただし、目の手術後の場合は傷口に触れることがあるので、涙嚢部を押さえずにまぶたを閉じるだけにします。

点眼の際、点眼容器を持たないほうの手でげんこつをつくり、下まぶたにあてて軽く下に引き、点眼容器を持つ手を乗せて1滴を確実に点眼する「げんこつ法」というやり方もあります。

「パチパチする」「容器の先を目尻につける」はNG

同社では間違った点眼方法として、いくつかのやり方を挙げています。まず、「点眼後に目をパチパチする」こと。つい行いがちですが、「まばたきによって目から鼻に薬が流れ出る」ので、点眼の効果が失われてしまいます。
また、容器の先を目尻につけることは点眼液の汚染、目のまわりに落ちた点眼液を流し込むことは汚れや花粉、細菌などの異物を目に入れてしまうことになります。指示された滴数を超えて何度も点眼しても、薬が目からあふれてしまうだけで効果は変わりません。医師や薬剤師に指示された容量を守って、点眼しましょう。
そのほか同社では、懸濁性(けんだくせい)の点眼液はよく振ること、2種類以上の点眼液を使用する場合は5分以上の間隔をあけること、点滴液の貸し借りはしないことなどを注意点として挙げています。
さらに、容器には開封前の使用期限が記載されています。開封後は1か月を使用の目安として、残った薬は捨ててください。点眼後はしっかりとキャップを閉め、直射日光を避け得てなるべく涼しいところで、投薬袋に入れるなどして、清潔に保管しましょう。
あなたの目を守り、薬の効果を十分に発揮するためにも、正しい目薬のさし方を身につけましょう。

参考資料など

参天製薬株式会社ホームページ「目の情報ポータル」(https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/)

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