3つの台風が存在 台風25号は週末から北上か 24号は25号の後追い発達
2024年11月13日(水)5時55分 ウェザーニュース

2024/11/13 05:54 ウェザーニュース
11月13日(水)3時現在は台風23号(トラジー)、台風24号(マンニィ)、台風25号(ウサギ)の3つの台風が同時に存在しています。
強い勢力となった台風25号はしばらく西に進んだ後、北へ進路を変える可能性があり、沖縄方面では注意が必要です。24号も発達しながら25号の後を追うように進む可能性があります。
台風25号はフィリピン付近で進路を北に

▼台風25号 11月13日(水)3時
中心位置 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 強い
移動 西北西 30 km/h
中心気圧 975 hPa
最大風速 35 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 50 m/s
台風25号は発達して今朝3時に強い勢力となりました。今後も発達しながら西寄りに進み、フィリピン・ルソン島の北へと進む予想となっています。その後は速度を落としながら北寄りに進路を変えて、週末以降には沖縄に近づく可能性があります。
ただ、週末以降の予報円が非常に大きくなっていて、まだ進路に不確実性があることを示しています。

参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。
これらを比較すると、フィリピン・ルソン島の北東に達したあとは予想が二分されていて、南シナ海を西進するコースと沖縄付近を東進するコースの真っ二つに割れています。また、この図ではわかりにくいものの、東進するコースでも進むスピードにばらつきが大きい状況です。
台湾や沖縄の周辺で複雑な動きをすることも考えられますので、今後の情報に注意をしてください。
台風24号は非常に強い勢力でフィリピンに近づく

▼台風24号 11月13日(水)3時
中心位置 マリアナ諸島
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西南西 20 km/h
中心気圧 1002 hPa
最大風速 20 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 30 m/s
台風24号は台風25号の後を追うように西に進んで、明日14日(木)以降は急速に発達するとみられます。16日(土)には非常に強い勢力へと発達し、週明けにかけてはフィリピンに近づく見込みです。フィリピンのルソン島付近まで達した後の進路は不確実性が大きく、こちらの進路からも目が離せません。
台風23号は南シナ海で熱帯低気圧へ変わる見込み
▼台風23号 11月13日(水)3時
中心位置 南シナ海
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北西 10 km/h
中心気圧 992 hPa
最大風速 23 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
台風23号はフィリピンに上陸して大雨を降らせた後、南シナ海に進んでいます。今後は弱まりながら西進を続け、海南島の近くで熱帯低気圧に変わる見込みです。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風22号の名前「インシン(Yinxing/银杏)」は中国が提案した名称で、木の名前(イチョウ)からとられています。
台風23号の名前「トラジー(Toraji/도라지)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、桔梗のことをさす朝鮮語からとられています。
台風24号の名前「マンニィ(Man-yi/萬宜)」は香港が提案した名称で、現在は貯水池となっている海峡の名前からとられています。
台風25号の名前「ウサギ(Usagi)」は日本が提案した名称で、うさぎ座・兎が由来です。