<薬師寺>一生に一度の口頭試問 根来さんが合格

11月15日(水)10時50分 毎日新聞

口頭試問「竪義」に挑む根来穆道さん=奈良市の薬師寺で、数野智史撮影

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 学問を重んじる伝統で知られる薬師寺(奈良市)で13日夜、一人前の僧侶となるための登竜門となる口頭試問「竪義(りゅうぎ)」が行われた。事前に22日間にわたる厳しい修行を積んだ根来穆道(ねごろぼくどう)さん(41)が挑み、見事に合格した。


 竪義は、一定の条件を満たした僧侶が一生に一度だけ受けられる。興福寺(奈良市)と交代で営む法相宗の宗祖の命日法要「慈恩会(じおんね)」に合わせ行われる。


 出題内容は前もって示されるが解答は全て漢文で、試験を受ける僧は約3週間、修行部屋にこもって解答を暗記しなければならない。その間、横になって寝ることは許されず、限られた外出の場での会話も厳しく制限されるという。


 13日夜の慈恩会後に会場に現れた根来さんは白装束に編みがさ姿で、「無言行者」と書かれた扇をかざしていた。堂内の論議台に座ると約2時間、先輩僧侶が出す難題に答え続けた。


 14日に取材に応じた根来さんは「多くの人の気配りのお陰で修行に集中できた。今後も勉強を重ね、一緒にいて気が楽になるような僧侶を目指したい」と語り、合格にほっとした様子だった。【数野智史】

毎日新聞

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