<空き校舎>レコーディングスタジオ転用に向けモニター調査

11月15日(水)10時0分 毎日新聞

レコーディング前に機材の説明をする山崎進さん=千葉県銚子市猿田町の旧市立猿田小で、近藤卓資撮影

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 今年3月末で閉校した千葉県銚子市立猿田小学校(同市猿田町)で今月から、校舎のレコーディングスタジオ転用に向けたモニター調査が始まった。公立学校の空き校舎をレコーディングスタジオとして活用するのは、福岡県で例があるが県内では初めてという。モニター調査は来年4月末まで行い、その後本格運用を目指す。【近藤卓資】


 調査は、音楽プロデューサーの山崎進さん(58)=銚子市出身=が取締役を務める音楽制作会社「和(なごみ)エンタープライズ」(北九州市小倉北区)が、銚子市と協定を結んで実施している。山崎さんは、久保田利伸さんや井上陽水さん、福山雅治さんら300人以上のアーティストの楽曲作りに音響技術者として参加し、CM作品や映画音楽でも活躍。7月からは銚子観光大使も務めている。


 山崎さんによると、銚子市は成田空港から近く、都心からも車で2時間程度と比較的アクセスが良いことに加え、自然に囲まれた閑静な環境は、録音スタジオにとって大きなメリットになるという。


 今月3日にあった公開レコーディングには、市内のアマチュアバンドや音楽愛好家が集まった。職員室を演奏スペース、校長室をミキシングルームにして録音を実施。山崎さんは、演奏の優れたパートをつなぎ合わせて一つの楽曲にしていく技術などを披露した。


 今後は教室や体育館なども含めた学校施設全体の活用も検討する。山崎さんは「このままでは校舎が壊されると思い、立ち上がった。音楽を愛する人が集まる文化の拠点にしたい」と話している。


 調査期間中はプロ・アマチュア問わず無料でレコーディングすることができるという。問い合わせは観光交通プロデュース(0479・26・3321)。


 猿田小は1891年に開校。ピークの1958年には178人の児童が在籍したが、地域の人口減に伴って児童数も減少。4月時点の在校生が2人になることから、市教委が3月末での閉校を決めた。

毎日新聞

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