【特殊詐欺】群馬県警新通報システム導入で20件阻止 導入1カ月あまり300万円以上引き出しなら全件通報が効果

11月15日(水)11時0分 産経新聞

 高齢者を狙った特殊詐欺被害防止策として、群馬県警が県内金融機関と協力して9月から導入した新たな通報システムが20件の被害を阻止する成果を挙げたことが分かった。70歳以上の利用客が300万円以上を引き出そうとした場合、担当者を通じ県警に全て通報するシステムなどの厳格な対策が奏功した。その一方で、詐欺手口の巧妙化で被害が絶えないのが現状で、県警は警戒を強めている。(吉原実)

 新通報システムは9月19日から導入。県内金融機関のほぼ全店にあたる915店舗が協力した。65歳以上が50万円以上を引き出そうとした場合、「息子を名乗る人が振り込みを求めている」など詐欺が疑われるパターンを示した県警作成のチェックシートに従って通報する対策も新たに加わった。

 県警生活安全企画課によると、10月31日までの30営業日で114件の通報があった。このうち94件は特殊詐欺とは無関係だったが、20件の被害を阻止できた。金額ベースで計5510万円に相当し、最高額は700万円に上る。被害を免れた利用客は最年少が73歳の女性、最高齢で88歳の男性だった。

 新通報システム導入以前の今年1月〜8月末に、金融機関の窓口で阻止できた詐欺被害は53件だった。1カ月あまりで、その3分の1を超える件数の被害を防げたことに、同課は「相当の効果があった」と手応えを感じている。

 ただ、今年の特殊詐欺被害は10月末現在で215件(前年同期比45件増)に上り、手口別でみると、オレオレ詐欺117件(同32件増)、架空請求53件(同26件増)−となっている。金額は約3億7440万円で約8480万円減っているが、深刻な状況に変わりはない。

産経新聞

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