輸入ワイン投資詐欺 広告塔に芸能人、パーティー招待…高齢者狙う“餌”だった

11月15日(水)21時50分 産経新聞

ロイヤルフーズをめぐる詐欺事件で、パーティーに招待した芸能人とともに記念撮影をする社長の原田一弥容疑者(右から3番目)と元妻、小野寺朝子容疑者(同4番目)

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 輸入ワイン投資の詐欺事件で、警視庁生活経済課に逮捕された「ロイヤルフーズ」社長の原田一弥容疑者らは出資者に対し、芸能人のパーティーに無料で招待したり、無料商品を配ったりして、多額の金銭を集めていた。出資者の大半は70代以上だったという。同社関係者によると、こうしたサービスは「集客用の“餌”」。証言からは、高齢者を次々に取り込んでいった同社の悪質な手口が浮かび上がる。

 「入手した名簿から、高齢者を狙って電話で勧誘した」。同社の内情を知る40代の女性関係者は産経新聞の取材にこう話した。

 「無料で商品がもらえる」というチラシを見て、東京都内の集会場などで開かれた商品販売セミナーに参加したという女性(92)は、誘われるまま100万円を出資。同社からは「必ずもうかる」などと説明されたが、平成27年1月ごろから利息の支払いが滞り始めたという。

 出資者集めのために同社はまた、歌手の江木俊夫さんや小林幸子さんらが出演するパーティーやコンサートを頻繁に開催し、出資者を無料招待していた。著名人を悪用し、信用を高める狙いがあったとみられる。

 江木さんによると、約4年前に仲介者を介して同社関係者と知り合い、出演を依頼された。江木さんは「タレントとして仕事を受けただけで詳しい事業内容は聞かされていなかった」と説明。小林さんの所属事務所の担当者も「出演したのは確かだが、相手の仕事内容までは把握できていなかった」と困惑している。

 捜査関係者によると、原田容疑者は昭和63年、前身となる健康食品販売会社を設立。業績が悪化し、平成21年11月ごろから「事業応援金」などとする出資金の募集を始めたという。

 女性関係者は「3万円の商品を無料で配ることもあった。無料商品や著名人は、出資金を募るための餌だった」と打ち明けた。

産経新聞

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