今夜、しし座流星群が見頃に

2018年11月17日(土)14時0分 ウェザーニュース


2018/11/17 17:39 ウェザーニュース

今夜から明日にかけて、晩秋の夜空を彩る「しし座流星群」が活動のピークを迎えます。
明るい流れ星の割合が高く、火球の出現も期待できる見応えのある流星群なので、お時間のある方はぜひ夜空を見上げて下さい。

気になる天気は?

太平洋側のエリアは、低気圧や前線の影響で雲が広がりやすいものの、西日本エリアを中心に晴れる見込みで、流れ星を楽しむことができそうです。ただ、北東風が流れ込む関東エリアは雲が多い状態が続く見込みで、雲の切れ間を探しての観測となりそうです。
寒気の影響を受ける日本海側のエリアは、全般に雲が多く、流星観測にはあいにくの空模様となりそうです。

期待できる流星数は?

★出現期間  11月6日〜11月30日
★ピーク予想 11月18日(日) 8時頃
★母天体   テンペル・タットル彗星
1999年や2001年の大出現で有名なしし座流星群ですが、2003年以降は観測できる流星数はかなり少なくなっています。
今年も期待できる流星数はあまり多くはなく、空の綺麗なところでも1時間に5個程度となりそうです。
また、放射点があるしし座は春の星座で、今の時期は空に昇ってくるのが遅いことから、観測には放射点が高く昇る18日(日)未明〜明け方頃にかけてが良さそうです。

しし座流星群の特徴は?

(1)スピードが速い
しし座流星群の流れ星の速度は秒速71kmに達し 、国際天文学連合がまとめた64の主要な流星群の中で、最もスピードが速い流星群とされています。
よく流れ星が流れている間に3回願い事をすると叶うと言われていますが、願い事を唱えるのが一番難しい流星群とも言えそうです。
(2)明るい流れ星が多い
しし座流星群は全体的に明るい流れ星の割合が高く、火球と呼ばれるひときわ明るい流れ星も多く観測されます。
(3)流星痕が観測できることも
明るい流れ星が流れた後、その流星の軌跡上で雲のようなものが淡く輝く「流星痕」を観測できることがあります。
しし座流星群は明るい流れ星が多いため、流星が流れた「あと(後・跡・痕)」にも注目して観測するのも良さそうです。

流星観測をする時のポイント

流星群に属する流れ星は、「放射点」と呼ばれる天球上の一点から四方八方に流れますが、放射点の近くほど流れ星が多く見えるということはありません。放射点の方向にはあまりこだわらず、空を広く見るようにしましょう。
また、放射点から離れた方向ほど長い流れ星が観測できるので、長い流れ星を見たい方は放射点から遠いエリアを中心に見るのがオススメです。

冬の空を彩る7つの1等星

流星観測の見頃を迎える18日の未明から明け方にかけては、冬の星座が空高く昇り見やすくなります。7つの一等星が競い合うように輝く冬の星座の領域は、とてもきらびやかで見応え充分なので、流星観測の際はぜひ注目してくださいね。


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