秋の風物詩、市販の柿で簡単に作れる、軸いらずの「自家製干し柿」

2023年11月18日(土)5時10分 ウェザーニュース

2023/11/18 05:00 ウェザーニュース

オレンジ色に熟した柿が店頭に並び、郊外などで見かける庭の柿の木も、葉が落ちて実がひときわ目立つ時季になりました。和歌山や奈良など関西圏の露地栽培の柿は10月ごろが旬ですが、岐阜や新潟、山形などは今ごろが出荷の最盛期です。
甘柿はもちろんそのままでも美味しいですが、渋柿を加工した干し柿も濃厚な甘味とねっとりとした食感で人気があります。干し柿は皮をむいて干すだけですが、いざ自分で作ろうとしても干し方がよくわからないということもあります。
そこで、山形県天童市のhiro.smile.farmの後藤広美さんに、簡単に干せる干し柿の作り方を教えてもらいました。

焼き鳥の串を使って簡単に

「私たちが干し柿を作る時は、ひもをかけるための軸を残して収穫します。そして軸にひもをかけて何個か連ねて干していきます。しかし、市販の柿にはヘタはあっても軸がないことが多いので、この方法が取れません。
そこで、軸がなくても手軽に焼き鳥の串を使って干す方法を紹介します。この方法だと1個ずつでも干せて、移動も簡単です。
ただし、柿は固めのものを選んでください。また干している最中に雨には絶対に当てないように注意してください。カビる原因になります」(後藤さん)

▼軸いらずの「自家製干し柿」の作り方
(1)固めの柿を選んで、ヘタの周りだけ残してピーラーなどで皮をむく
(2)焼き鳥用の串をヘタの下5mmぐらいのところに刺して貫通させる
(3)ひもに結び目を作り、そこに串を通す。反対側も同様に通してひもで輪を作る
(4)3で作った輪を陽当たりのよい物干しなどにひっかけて、2週間ぐらい干せば出来上がり

柿は干すと栄養価もアップ

柿は干すと栄養価もアップするのでおすすめ、と管理栄養士の柴田聡美さんも言います。
「柿は干すことで大体1/4程度の重さになるので、単純に考えると100gあたりの栄養成分は干し柿の方が4倍多いことになります。
しかし、腸内環境を整えるのに役立つ不溶性食物繊維は生柿が100gあたり1.4gに対して12.7gと約10倍近く、骨を健康に保ち、免疫機能をサポートする効果があるといわれるマグネシウムは、6mgに対して26mgで約4.3倍になるなど、干すことで増加する栄養成分もあります。
一方で、ビタミンCは生の70mgに対して干すと2mgにはなります。また、生に比べてカロリーが高いので食べ過ぎには注意してください」(柴田さん)
日本の伝統的なドライフルーツ、干し柿。栄養成分豊富で保存がきく干し柿を自作してみませんか。

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