「僕、こういうトレーニングしなくても走れるんで」 ラグビー田村優が「ドクターX」に見えた日

11月25日(月)19時54分 J-CASTニュース

バイクを漕ぎつつ「ハァ、ハァ…」と言いながら「何か質問してください」と報道陣を気遣う田中選手

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ラグビーのトップリーグ(TL)に所属するキヤノン・イーグルスが2019年11月25日、東京都町田市内のグラウンド兼施設で練習を公開した。

同チームには日本代表不動の司令塔であるSO(スタンドオフ)田村優選手のほか、「小さな巨人」ことSH(スクラムハーフ)田中史朗選手も今シーズンから新加入。「日本最強」との呼び声高いHB(ハーフバックス)団で、初の日本一を狙う。




大門未知子」に見えた田村選手の立ち振る舞い



田中、田村両選手は同日お昼過ぎ、チームのトレーニング室に姿を現した。多くの報道陣が待ち受ける中、軽いストレッチ運動を経て、おもむろにバイクマシンをセットした。現在、34歳の田中選手に対し、田村選手は30歳。「ラグビーW杯2019日本大会」での8強躍進は、この2人の活躍があってからこそでもある。



2人ともバイクを漕ぎ始めた。ところが、涼しい顔でバイクを漕ぐ田村選手に対して、田中選手は一生懸命。対照的な姿が、実に面白かった。田村選手は、



「練習? いや、ピッチの上で。僕、こういう(バイクを漕ぐ)トレーニングしなくても走れるんで」


人気テレビドラマ「ドクターX」(テレビ朝日系)の主人公、大門未知子(米倉涼子さん)の「私、失敗しないので」を彷彿とさせる口調で、サラリと言ってのけた。加えて田中選手に、



「焼肉、行こうよ。先輩のおごりで」


ラグビー歴は田中選手の方が先輩だが、キヤノンでの活動歴は田村選手が上。いい意味で、こういう図太さこそ、日本の10番を背負ってキックを蹴り続けても「失敗しない」男なのか...と感じてしまった。




「ハァ、ハァ...」田中選手、単身赴任でもパパは頑張る!



一方の田中選手は、30分のバイクを「ハァ、ハァ...」と息を切らせ、汗だくになりながら漕ぎ続けた。報道陣への心配りも忘れなかった。



「ハァ、ハァ...。何か、質問、ありますか?」


夫人とお子さんは現在、夫人の実家がある群馬県内で暮らしている。田中選手は単身赴任でキヤノンの門を叩いた。幼稚園に通う娘さんの周囲で変化はあった? と聞くと、



「協会(日本ラグビーフットボール協会)から、(普及用の)カードを1000枚もらったんですけど。何か、僕のポケットから持ち出して、友達に配ってくれているみたいです。残りが100枚ぐらい。誇らしいですね。(バイク)30分って、長いですね。ハァ、ハァ...」


W杯後、ご家族との時間は取れたの?



「いや...メディアの対応が忙しくて。ハァ、ハァ...。でも、嫁も子どもたちも分かってくれているんで...。ありがたいです。ハァ、ハァ...」


30分のバイク運動後には、Tシャツ、床が汗でビッショリになっていた。




田村選手「唯一、獲っていないものを獲る」



公開練習後に行われた記者会見には田村、田中両選手が登壇した。W杯を振り返った田村選手は、



「2回、出させてもらいましたけど、人生で最高の場所であることは間違いない。そこを最高の場所にするか、最悪な場所にするか、自分たちでも決められる。最高の場所にできて良かったです」


続けて、



「キヤノンがやろうとしていること(日本一)は、日本代表が対アイルランド戦でやろうとしていたことよりも難しい。でも、そこに向かって行こうと思う。でも、ここから3年ぐらいは絶好調だと思う。僕がまだ手に入れていないものは『日本一』。絶対、獲りたいです」


田中選手は、



「自分の経験を、しっかりチームに落とし込んで、皆さんに見ていただけるようにやっていきたい。(現在34歳だが)代表というのは、スポーツをやる上では目指すべきもの。それがなければ、プレイヤーとしても落ちていくので。目指しながら努力していきたい」


田中選手の加入によって「日本最強」のHB団となったキヤノン。田中—田村コンビがどんな「化学反応」を起こすのか、楽しみで仕方がない。



(J-CASTニュース編集部 山田大介)

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