教皇を乗せて走る「パパモービレ」 トヨタの燃料電池車が選ばれた理由は?

11月26日(火)17時41分 J-CASTニュース

「パパモービレ」からミサ参列者の大歓声に応えるフランシスコ教皇。トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」をベースに製造された

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2019年11月26日まで日本を訪問していたローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、長崎と東京の球場では「パパモービレ」と呼ばれるオープンカーに乗って、ミサ参列者の大歓声に応えた。

パパモービレが利用されるようになったのは故ヨハネ・パウロ2世が即位した直後の1979年頃で、これまで多くの自動車メーカーが人気モデルを改造して提供してきた。今回の訪日で使用されたパパモービレは、トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」をベースにしている。その背景には、「教皇の意向」があった。




水素と酸素の化学反応で発電してモーターを回す



これまでのパパモービレのベースになったのは、「メルセデス・ベンツ230G」「キア・セドナ」といったSUVやミニバン、ジープや「フィアット版ジープ」とも呼ばれる「カンパニョーラ」など。世界中の自動車メーカーがさまざまな車種を改造してパパモービレとして提供してきた。



今回の来日にあたって採用されたMIRAIは世界初の量産FCVで、2014年12月15日に発売。水素と酸素の化学反応で発電し、モーターを回して走る自動車で、水素をタンク満タンにすると約650キロ走れる。15年には箱根駅伝でも利用されたり、首相官邸にも納入されたりした。18年にモデルチェンジされたバージョンを改造してパパモービレとして納入した。




皇居にもMIRAIで訪れた



MIRAIが選ばれた背景には、教皇が15年に出した、「回勅」と呼ばれる公的書簡「ラウダート・シ」がある。この回勅は環境問題がテーマで、消費者の選択が「企業の態度を変え、環境への影響と生産モデルを考えさせる」とも訴えている。


日本のカトリック教会を統括するカトリック中央協議会の発表によると、今回のパパモービレは、回勅で言及された「教皇の意向に沿うよう」製作されたとしている。



トヨタ自動車の渉外広報部によると、教皇の訪日にあたってカトリック中央協議会から相談があり、協議を進めるなかでトヨタ側が寄贈を決めたという。


パパモービレ以外にも、教皇は11月25日に、屋根つきのMIARIに乗って皇居を訪れ、天皇陛下と会見している。


(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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