七十二候「朔風払葉」 季節や土地ならではの風 その数2000以上も

2018年11月27日(火)6時0分 ウェザーニュース


2018/11/27 05:58 ウェザーニュース

今日11月27日からは、七十二候「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」。朔風(さくふう)とは北風のことで、冷たい木枯らしが紅葉した木の葉を落としていく頃という意味です。
今回の朔風のように、風の名前には様々なものがあります。
なんとその数2000種類近くに及ぶとか。
そこで今回は、ちょっと変わった風の名前をご紹介します。

季節を感じさせる風

花信風(かしんふう):春から夏に花の開花を知らせてくれる風。
あいの風:日本海沿岸で、沖から吹く夏のそよ風。
おろし:山を越えて吹き降りてくる風。冬の季節風をいうことが多い。
野分き:秋の暴風。
※三大厄日とされている「二百十日」「二百二十日」の頃によく吹くとされており、野を吹き分ける程の暴風ということで、多くは台風を指していたと考えられています。

その土地ならではの風

あなじ:冬に近畿以西で吹く、船の航行を妨げる強い北西季節風。
オロマップ:北海道の日高山脈の南麓で吹く強風。
やませ:夏に東北の太平洋側に吹く冷たい北風。
広戸風(ひろとかぜ):岡山・鳥取県境の那岐山(なぎさん)南麓に吹く強風。

風の状態も様々

空風(からかぜ):湿気のない激しい風。
烈風(れっぷう):激しい風。
風巻(しまき):雨や雪などを交えて激しく吹く風。
飃風(ひょうふう):急に激しく起こる風。

風の特徴を捉えることが対策

漁師や農家の方たちにとって、風というのは常に注意を払わなければならない存在。
どこでどのように吹くのか、海に出ても問題ないのか、農作物に被害が及ばないかなど、風の特徴を細かに捉えることが、一つの対策だったのかもしれませんね。

参考資料など

【参考・参照元】
コトバンク https://kotobank.jp/
goo辞書 https://dictionary.goo.ne.jp/


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