富士山にモフモフ雲の帽子 笠雲が出現

2018年11月28日(水)7時50分 ウェザーニュース


2018/11/28 07:58 ウェザーニュース

静岡県御殿場市より(28日7時頃撮影)
今日28日(水)は、東日本では晴れて青空が広がっているところが多くなっています。
富士山周辺でも青空となっていますが、富士山の山頂付近だけが、雲で覆われていました。この雲は「笠雲」と呼ばれます。

静岡県富士宮市より(28日7時頃撮影)

今朝見られた笠雲は、山頂付近の山肌に張り付くような形で、山肌から離れることはありませんでしたが、7時30分頃までにはこの笠雲は消えていきました。

なぜ山の上から動かないのか

笠雲が出来るときは、

・上空に湿った空気が存在
・上空の風が強い

という特徴があります。
上空の風が山にぶつかると、風は強制的に上昇させられます。上昇すると空気が膨張して冷やされ、ある程度湿っている場合には雲ができます。一方、山の風下側では風は下降し、空気は圧縮されてあたためられ、再び雲が消えます。これが笠雲の正体です。
この現象が連続して起こっているため、山頂付近で雲が止まって見えるのです。

今日の笠雲は天気下り坂のサイン

今朝の富士山山頂付近では西よりの風が強く吹いていました。また、一時的に、上空には湿った空気が流れ込みんでいて、富士山に笠雲が出現したようです。
今日は西から天気が下り坂で、富士山周辺でも夕方には雲に覆われて、夜は雨が降る可能性があります。


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