池上さんが解説する「桜を見る会」 “本来の趣旨”と“実態”とは

12月2日(月)13時15分 文春オンライン

Q 「桜を見る会」本来の目的は?


「桜を見る会」についての安倍首相の説明が次々と変化して、公私混同という印象を受けます。多額の税金を投入しているこの会の本来の目的は、何なのでしょうか。(40代・女性・主婦)


A 各界で功績のあった人たちを招待し、総理大臣主催で慰労しようという趣旨でした。


 そもそもは、各界で功績のあった人たちを招待し、総理大臣主催で慰労しようという趣旨でした。毎年4月下旬、八重桜が見頃となった新宿御苑で開催されています。


 今年10月15日に安倍総理大臣が衆議院議員の質問に対し、次のような答弁書を送付しています。


〈「桜を見る会」は、内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々を招き、日頃の御苦労を慰労するとともに、親しく懇談する内閣の公的行事として開催しているものであり、意義あるものと考えている〉


 この趣旨なら、あってもいいなとは思いますが、「功績、功労のあった方々」とは思えない人までも招かれ、その人数が1万人を超えていたとなると、会の存在意義を疑ってしまいます。



2019年4月、「桜を見る会」 ©ロイター/AFLO


 総理の後援会の人たちが多数招かれていたことから、総理大臣が税金を使って選挙の支持固めに使っていたのではないかという疑惑が生まれます。


 功績や功労のあった人を慰労するなら、天皇皇后両陛下が主催する園遊会があります。こちらは赤坂御所で春と秋に催され、約2000人が出席します。

 

 この規模なら「税金の無駄遣い」という声も出ないでしょう。




(池上 彰)

文春オンライン

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